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ベネット遠征伝~女を汚す奴は、許さねぇ!~  作者: 神羅神楽
第十一章 イゾルデ~終りの始まり~
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イライザからの挑戦状

出典は、トリスタン・イズー物語から。

 ──クローバーズ本社。


 ベネットはエリザベスと共に出勤した。

 定時には間に合ったが、彼が来たころには皆揃っていた。


「ベネット。時が熟したようだ」


 ダーシーはスチールデスクに座り、ベネットにそう告げた。

 他の面々も、デスクに座っていた。


「……イライザか」


 ダーシーは静かに頷いた。

 彼は小包からDVDを取り出し、プロジェクターで再生した。


「芸のない奴だ」


 DVDが再生されると、白い着物に身をやつしたイライザ・サクラダファミリアの姿がでかでかと映された。


『ごきげんようクローバーズの諸君。私よ、ベネット』


 切り出しはそれだった。


『私には十二人の幹部がいた。彼らを全員奇襲させれば、この大陸は終わりを迎えたでしょうね。しかし、この世界の終末などどうでもいい。私はね、ベネット。あなたへの復讐のためだけに生きて来たのよ』


「ベネットさん……?」

「……後で話す」


 困り顔のエリザベスの頭にぽんと手を置く。


『ベネット、最終決戦を申し込むわ。エリザベスを連れて時計塔に来なさい。後の連中は、イゾルデというジョーカーズ最強の幹部と闘ってもらうわ。私の声明は以上。じゃあね』


 DVDはそこで終わった。


「何故エリザベスを連れて来いと……?」


 ダーシーがこめかみに手を当てて考えこむ。


「危険よ、エリザベスちゃんは絶対に行かせない」


「いえ」


 エリザベスは一言そう述べ。


「私、行きたいです」


 そう告げた。


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