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ベネット遠征伝~女を汚す奴は、許さねぇ!~  作者: 神羅神楽
第十章 ローズ~天使の矜持~
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戦いの果てに

次回よりジョーカーズ総力戦となります!!


コリンズ女史の頭に、そっと手をやるダーシー。


「女史……いや、コリンズ……俺はどうなっちまったんだ?」

「こっちが聞きたいわよ! 何よ! いきなり姿を見せないと思ったらズタボロで帰ってきて!」


ダーシーは、力なく笑った。


そうして、退院後、自宅。

高層マンションの最上階で、ダーシーは、歯を磨いていた。

それから服を着替え、トーストにバターを塗っていたとき。

呼び鈴が鳴った。

ダーシーは姿を確認し、息を飲んだ。


「……ローズ?」


そこにいたのは、ローズとベネットだった。

ベネットは実に面白くなさそうな顔をしている。

ダーシーは急いでドアを開けた。


「あなたが……ダーシーさん」


ローズはブラウスを纏っており、三つ編みと丸渕眼鏡が特徴的で、まるで文学少女のようであった。背も、小柄なダーシーより頭一つ分小さい。


「入れろや」

「……ああ」


ベネットは乱雑な言葉を投げてから、靴を履いたままダーシーの自宅に上がった。

ダーシーはベネットをリビングまで通した。


ベネットは座り、


「あの後どうなったか知りてえだろ?」

「それを言うために来たんだろうが、てめぇは」


そう言って冷蔵庫からウィスキーを取り出す。


「この嬢ちゃんの話によれば、だ」


ベネットは切り出した。


あの後、ダーシーはほぼ瀕死になった。

ベネットはダーシーをどうすることもできず、キャルドンに刃向った。

しかしそこで、“ダーシーの父親”を名乗る人物が現れ、その男がキャルドンを処刑したのだそうだ。そうしてローズは解放されたらしい。


「俺の……父親?」

「姿は見えなかったが、そう自称していた。ホントに、お前何もんなんだ?」

「知らねぇよ」

「……あの」


ローズが恐る恐る口にした。

ダーシーは柔和にほほ笑み、


「なにかな、ローズさん?」


ローズは俯き、かぶりを少し振ってから、


「……私のギフテッドは《(シックス)センス》。未来のことが分かるんです。それによれば……」




「近日中にイライザ姐さんが、あなたたち相手に戦争をしかけるようです……」




ベネットとダーシーは、顔を見合わせた。


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