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ベネット遠征伝~女を汚す奴は、許さねぇ!~  作者: 神羅神楽
第九章 小夜~イジワール紳士とオリジン・イヴの剣~
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冒険の終り

あんまりいい章じゃなかったですね。次章にこうご期待!

「どうなっちゃったの、私……」


 小夜は呆然としていた。


「クソガキィィィ!! そんなに死にてえのかぁ、おぉん!? 《フローズン》!」


 Nは地面を拳で突き、小夜に向かって氷を放射線状に生じさせた。


「きゃっ!」


 小夜は思わず剣でガードした。すると、氷はいとも簡単に砕けた。


「んなっ……!」


 Nが動転している間に、小夜は、


「……やるしかないっ!!」


 Nの方に全力で駆けだし、そして。


「はあああっ!!」


 Nの胴体を真っ二つにした。


「がああああああっ!!」


 剣は強く光り──。




 気づけば、みんなまた大理石の床に座っていた。

 そこには、みんなを飛ばした張本人の天使、サイフォスが立っていた。

 サイフォスは述べた。


「よくやってくださいました。あの剣の封印を解放してくださったお礼に、あなたがたを現世に帰しましょう」

「ちょっと待ってくれ、エリザベスという女性に渡すという条件はもういいのか?」

「ええ。神が計画を変えられたので」


 天使は杖を掲げ、ワープホールを出現させた。


「みなさん、さようなら」


 みんなはワープホールに吸い込まれていった。




 気が付くと、木林じいさんの家の畳に座っていた。

 時刻は0時を回っていた。

 

「お、い、イジワール! 来やがったな!? 逮捕だ、逮捕!」

  

 ボルボ警部が手錠を持ってイジワールに迫るも、イジワールはジャンプして壁を蹴って跳び、


「ガキ共、早く帰れよ。てめえらのことは忘れねぇぜ、あばよ!」


 そう言い残し、縁側に逃げて行った。


「……やべえな、おふくろに殺される」

「怒られるのはみんな一緒だよぉ」


 小夜は一人、縁側に行き、月を眺め、一体自分は何をしでかしたんだろう、と胸に手を置いて考えていた。




……………………


 天界。


「女神様、あれでよかったのでしょうか」


 サイフォスが聞く。


「ええ、あれでいいのです。しかし人間とは愚かな者。封印を解くことで誰かが救われるとは限らないのに」

「どういう意味ですか……?」


 女神はほほ笑み、


「あの剣は解放してはいけなかったのです……オリジン・イヴの魂がエリザベスに宿ったら……口にするのも恐ろしい……ですが、主の御心ならば、尽くさねばならなかったのです」

「ああ……なんて女神様は清らかなお方……」


 二人は目を合わせ、ほほ笑んだ。

 そう、これが天界の真実なのである。


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