第2話 保健室で○○○○《1》
カチ………コチ………カチ………コチ………
静かなその部屋に時計の音が響く。
柔らかな日射し。
そよ風に揺れるカーテン。
その暖かな光が射すベッドに横たわりスヤスヤと眠っている少女…そして傍にあるイスに座りこちらも眠っている少年。
ある種、絵画じみた美しさだと思われる。
この光景が生まれた発端は、放課後…2時間前へと遡る。いおちゃんこと、桜子が意識を失い倒れた。倒れた桜子を創平がここ、保健室へ運んできたのだ。
~30分ほど前~
ん~、いおちゃんをおぶったまではいいものの…結構重い…言ったらどうなるだろう?怒る?泣く?恥ずかしがる?…キレて殺されそう……他の事考えよう。にしても、柔らかいな、女の子の体って。背中に当たる2つの塊とか。やっぱりブレザーだと着痩せして見えるみたいだな…。……て、また桜子の事考えてるし………ま、仕方ないか。気になるもんは気になるしな。それに、よく知りたいんだよな。
などと考えていると、保健室に着いた。
コンコン…
「失礼します」
ガラガラガラ……
入って、見回してみたものの、誰もいない…。
えっと…とりあえず、桜子をベッドに降ろして…と。
寝かして…毛布を……。
あ、スカートめくれてる…うすピンクのパンツだ………見なかったことにしよう。うん。忘れれる気がしない…。
んーと、スカートを直して…で、何事もなかった、いいね?
毛布をかけて、温度計を棚から出してくる。
そしてブラウスのボタンを外し、脇に挟む。
パンツと同じ、うすピンクのブラジャーが見えたけど見なかったことにする。…無理です。頭の奥にこびりついてるよ。え?なんで体温計の場所を知っているのかって?それは普段から、保健室に入り浸り、養護教諭と仲良くなっていたからね。大人はいい…話がよく分かってる。それに対して同級生は苦手だ。特に女子はな…なに考えてるか分からない。だから、知りたいんだ。自分の中に探求欲が湧いてくる。そのサンプルとして、桜子と交流している。これは1つの実験だ。入学して一番最初に話しかけてきた彼女を選んだ。まぁ…それは運命なんかじゃないんだけどね。俺自身が選んだんだけど。なんかね…一目見て気に入ったんだよね~、彼女の持ってる空気感とか、人を寄せ付けない感じの雰囲気をね。
ピピピピッ、ピピピピッ、ピピピピッ。
「えっ…と、38,7度か…」
どれくらい熱いのか首元に触れる。結構熱いな…。
「そこの僕~、眠っている女子高生を襲おうとしちゃって~♪若いからって~この野郎、通報するぞ♪」
「あんた、いつから居たんだよ…」
「あら、襲おうとしていたのは否定しないのね?」
「否定できねぇな…証拠がねーもんで」
「ふーん、まぁ…君はヘタレだからそんなことしないと思ってたけど」
「ヘタレって……それも否定しませんけど、一応男っすよ?俺」
「そーねぇ…証拠がないわ」
「ないのかよ、いや付いてるんすけど…」
「ま、君は自己保身に関しては凄いものよね。だから、心配ないんだけど」
「はぁ…」
「自分は誰かと何かあって傷つきたくない、でもって自分も誰かを何かして傷つけたくはない。それは立派だと思うわ」
「そっすか…」
「でも、君はもう少し踏み出していいと思うわよ。例えば…その子に告白するとか」
「………(赤面)」
「その顔見るとまだまだ出来なさそうだね~」
「うるせーよ。叔母さん」
「叔母さんはやめなさい。先生と呼びなさい、先生と」
「はーい、叔母さん先生」
「あぁん?」
「なんでもないっす。先生」
「よろしい…で、今日はどしたの?最近あんまり来てないけど」
「あー…こいつ倒れたから、運んで熱計ったらほれ」
さっき計った体温計を見せ
「結構熱あったんだけど、素人判断はよくないから、待ってた、そんだけ」
「ふーん、オッケー任せなさい…と言いたいとこだけど、あたしよりそうちゃんの方が分かるでしょ、ね?町一番のお医者さんの跡取り息子さん?」
ピーンポーンパーンポーン…ピーンポーンパーンポーン…
『○○先生、至急職員室へきてください』
「ふん…だってさ」
「……わかったよ。診ればいいいんだろ?」
「そゆこと、じゃよろしく。…っと、あんまり女体の神秘は調べちゃダメだぞ。するならハメをはずさないようにね~、ハメるだけに…クスッ」
「うるせぇ、28歳独身は黙って結婚でもしてろ!」
「んじゃあねー」
「…チッ……余計なこと言いやがって…気になっちゃうじゃねぇかよ…」
お久しぶりです。鵺織深尋です。
2週間も読者の皆様をほったらかしにしていたこと、本当にすみませんでしたッ‼マジごめん…。
で久しぶりつながりで、本編に出てきた今話の主人公、君影創平の叔母さん…の名前を募集します。で、決まり次第編集して記載したいと思っています。なので、お願いです。読者の皆さま…どうか名前を考えて頂けないでしょうか‼
応募方法は、簡単です。感想に書くか、メッセージで送っていただければOKです。よろしくお願いいたします。
では、(できれば)また来週!ばいにゃら~
君影創平の叔母さんプロフィール
28歳独身
身長、178cm
体重、聞くなぶっ殺すぞ‼
職業、創平の学校の擁護教諭
過去、不良だったこともあるため、イラっとすると、口が悪くなる。
他に知りたいことがあれば質問してください。