第7話 リジーの大事なところ
「攻撃魔法ではディオロニス家に負けるけど、空間転移魔法にはこんな使い方もあるのよ!」
デヴィが呪文を唱えた。シュッと空気の抜ける音がした。
「きゃー! えっちー!」
リジーの悲鳴。リジーがスカートを穿いてない。
「あーら、ピンクの下着なの? さすがお姫様! かわいいわね」
デヴィの手にリジーのスカートがある。
リジーは両手で股間を押さえている。
「見ないでお兄ちゃん!」
リジーは顔を真っ赤にして俺に言った。
「瞬間的に空気を移動させて真空のトンネルを作る。すると不思議、あなたのスカートが私の所までバキュームされたわ! 次はパンツ!」
シュパ、と音がして、リジーのパンツが脱がされた。当然、パンツは破れている。
「いやーっ!」
リジーがうずくまり、必死に上着でモロ出しの下半身を隠そうとしている。
「ちょっと、そこの人間! 下僕!」デヴィが俺に向かって怒鳴った。
「な、なんだ?」
「あなたのご主人の恥ずかしい姿、ちゃんと見なさい! いい? これからリジーにもっと恥ずかしい格好させるんだから、ちゃんと見るのよ! あなた、あたしの裸見たでしょ? あなたがリジーの裸見ないと仕返しにならないんだから!」
俺はリジーを見た。隠しきれないお尻の部分が見えている。なかなかエロい。
うーむ。これは今晩のオカズにはなるやもしれぬ。
「やめろーっ!」ドラゴンがデヴィに向かって火を吐く。
「だから、それ死ぬって言ってるでしょ! バカドラゴン! それに同じ攻撃は通用しないのよ」
デヴィが消えた。瞬間移動だ。
「やーめーてー! やだー! やめてよー!」
再び、リジーの悲鳴。
「おい、下僕、見なさい! これがあなたの主人の恥ずかしい姿よ!」
デヴィがリジーを羽交い締めにして立たせていた。ドラゴンはリジーを盾に取られ攻撃できずにいる。
両手を拘束されたために、リジーの下半身は丸出しになっている。必死に両足を交差させて大事なところが見えないように隠している。
うむ。エロい。
が、さすがにかわいそうになってきた。
前にも言ったように、俺にはロリータの趣味はない。リジーは見た目的には中学生くらいだ。ロリータを嗜虐して興奮する趣味はないのだ。
「おい、それくらいにしてやれ。かわいそうだろ」
俺は言った。
「ふん! さっきの私の恥辱に比べればこんなの! ほら、リジー! 足を開きなさい! 下僕にあなたの大事なところを、ガバッと見せなさい!」
デヴィが自分の足でリジーの足を開こうとする。
「やだやだやだ! お兄ちゃん助けて!」
俺はドラゴンに「なんとかならんのか」と言った。
「うーん、ボク、基本は火炎攻撃しかできないんだ。今別の魔法展開してるし……」
そっか。なら仕方ない。リジーの大事なところを拝もう。そうすれば、デヴィも許してくれるかも知れない。町内一周は勘弁しれくれるかもしれない。
リジーのためだ。俺はリジーの今にも開きそうな股間を凝視した。




