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異世界でハーフなら無双できる気がする  作者: ニリとん
人間の国 ヒューム
12/22

初めての異世界の国(割と国賓)

やっと国だよ。本編ようやくだよ。ふざけんなふざけんな。なんでこんなに導入が長いんですかねぇ?まあいっか。


人間の国、ヒュームに突入。


これ以降、1つの話を4000文字ぐらいで区切っていきます。よろちく。

 新たに配下に加わったメイ、ペガ、そしてコクカとロウ。仲間…仲間?仲間でいいか。仲間が加わったことで賑やかになった旅路はいよいよ終わろうとしていた。

 大きな城が見えてきたのだ。


「アレは城ですかね」

「おっしろおっしろ!おにーたんのおっしりおっしり」

「吹き飛べ真珠」


 仲間じゃなくて変態の間違いだったか。こんなことが日常茶飯事になっているのは流石にどうかと思うわ。ちなみに主犯は変態姉妹(メイと真珠)。時々コクカがおんぶされにくる。後はペガが抱っこされにくる。ほぼ全員だったわごめん。


 そんな中、1人、ポツリと冷静な美星さんが呟く。


「入国審査とかあるのかな?」


 瞬間、僕達に戦慄が走った。入国審査と言えばめんどくさい奴だ。母国語じゃあない言葉で色々聞かれて答えるアレ。更に言えば持ち物とかも色々調べられるじゃん。(アメリケ)に行ったことあるけど、成田でお茶を2本も取られたのよ。1本はその場で飲み干したけど、もう1本は捨てられたの。モッタイナァイ!待った、コレ出国した時だった。ごめんなさい。

 真珠はとても楽しそうな顔をしている。多分騎士とかそういう方々に囲まれてみたいと思ってるんだろうな。


「おにーたんの方が強いから良いの」


 心読んだな?悪魔でしたね貴女?


 そんなことをして皆で状況を楽しんでいると、ロウが触手で何かを包んで渡してきた。丸い円筒のもの…高級そうだ。なんか見覚えあるぞ?

 するとロウが呆れたように言う。


「魔王の方が紹介状を持たせてくれたのですよね?忘れてはいないでしょうか?」


 忘れてましたね。フォーカスさんが色々やってくれてたんだった。国王さんに紹介状を書いてくれてたんだった。この馬車もフォーカスさんが貸してくれたものだった。ありがてぇ…。本当にありがとうございますフォーカスさん。ファンになります。


 ロウが覚えておいてくれた、つーか持ってくれてたおかげで入国のなんやかんやは解決した。苦労人…狼か。いやロウはギンチャクフェンリルだから…、ど、どうしろと?

 そして、僕達は大きな壁の前に着いた。







「いや素性不明の謎の集団入れる訳ないじゃん」

「「「「ですよね!」」」」


 やっぱりダメでした。流石に元勇者のフォーカスさんからの紹介状でもね、いきなり現れた変な奴等を国に入れたら何が起こるか分からないしね。仕方ねぇわな。

 そんな感じで足止めを食らっていた。真珠はとっても楽しそうだが、美星はイライラしている。そりゃね。ペガは僕の膝によじよじしてきた。そのまま抱っこしようか。よしよーし。

 すると、門の側に1人の屈強な男が近づいてきた。ムッキムキの兵隊さんである。その人は僕達を対応していた兵士へと近づいてきた。髪は短く刈り揃えられているようだ。兵士は兵隊さんに気づくと最敬礼をした。恐らく結構高い位の兵隊さん…まあ隊長とかかな?分からないけど。


「ゴドー団長、お疲れ様です。見回りですか?」

「暇だから来てみたってとこだ、気にすんな気にすんな」


 ゴドーと呼ばれた兵隊さんは首を鳴らしながら欠伸する。寝起きなのかは分からないが、少しフラフラしている。しかしムッキムキである。紐でぐるぐるにしたチャーシューみたいだな。肉だるま肉だるま。

 ゴドーさんはこちらを見てスッと目を細める。


「で?そいつらは?」

「何でも、フォーカスとかいう盟主から紹介状を持たされたと言う者です。私は存じ上げないのですが…、ゴドー団長はご存知ですか?」


 フォーカスという名を聞いた途端、ゴドーさんの眉が動く。そしてこちらに向けて覇気を放ってきた。


「ほぅ…?それは本当なのか?」


 思わず倒れそうになる。踏ん張ってなんとか耐えるが、後退りをしてしまう。この人…っぉぃ…。ぅぇぇ…。そんなことを考えると覇気の影響はそんなに感じなくなった。馬鹿最高。

 ふと横を見ると、美星と真珠は余裕の表情、なんなら何が起きているのか分からないというような顔で立っている。ツヨイネキミタチー。


 それを見て、ゴドーさんは覇気を収める。


「その反応なら良さそうだな。信じても良いだろう」


 認められた?


「あぁ、知ってるさ。俺はゴドー、ゴドー=テイン。元人間勇者パーティーの前衛だ。今はこの国の騎士団の団長をしているぞ。フォーカスとは旧知の仲だ。アイツの事は良く知ってる。勿論、()()()()もな。着いてきな、国王に会わせてやる。要件があんだろ?」


 ゴドーさんはそう言い、僕達を国に招き入れてくれた。


 その表情は、とても辛そうなものであった。


「お前らなら、アイツを()()()()だしな」






 ゴドーさんに着いてって、国の中心にある城へと招かれた僕達。大きなお城である。白を基調に、青い色が塗られた屋根がとても映える。青い空が背景だから余計に映える。こういう城に行ってみたかった。1つ夢が叶ったな。


 そんな僕達が現在いるのは謁見室。来賓が来る、ということになっているようです。やめてよ僕達お手紙渡しに来ただけだよ?ちょっとゴドーさんに作法を聞いておく。


「あのー…作法とかって…」

「べっつに大丈夫だ、心配するな。例の件を知っているメンバーしか来ない。元々、俺も平民の出だ。作法なんて知る訳ない」


 国王は気にしないからー、とゴドーさんは言っているが、こっちが気にするんだよなぁ…。申し訳ない感じがスゴいし。作法がなっとらんぞ作法が、とかどこぞのイギリスの紳士のジョージさんに怒られそうだにゃ。


 そうこうしているうちに、続々と人が部屋に入ってくる。普通に大臣な人とかがいるが、その顔には戦士の面影がある。恐らくフォーカスさんと関わりのあった皆さんなんだろう。ごめんなさい僕退席していいすか?

 真珠を見てみる。余裕の表情をしている。足はガックガクである。顔だけだな。ハッタリかますなハッタリ。こーら?

 美星さんを見てみる。ちょっとあせあせしているが、それでもあせあせしているだけである。馴れているのかね。

 ウチの配下達を見てみる。

 ペガは…僕の足の間に挟まっている。飽きたらしい。とりあえずぐにぐにして遊んでやる。可愛い。

 メイは…どこに行ったんですかねぇ?まるで姿が見えないぞ!変態しに行ったんだろうな。

 コクカとロウはなんだかほんわかしている。コクカになでなでされて寝転がるロウ。端から見るとただの女の子とわんこである。混ぜてもらって良いですかね?ちなみにだがロウは触手を擬態させて足に見せかけている。それなら安心だな、変に相手にSAN値減らすことはないし。


 そんな僕達を見て、周囲の方々は多種多様な反応をしている。


「アレがフォーカスからの使者か?妙に覇気を感じるのは私だけか?」

「お前もか、実は俺もだ。特に、余裕そうな奴と焦ってる奴の2人だ。余裕そうな奴からは…何故か自然を感じるんだよ」

「私は聖職に就いてるけど、その子からは邪気も感じるよ。しかも、その隠し方にほぼ違和感がない。下級の悪魔並みの量しか出してないけど、その少しの違和感から最低でも最古の悪魔の邪気量って分かるよ」

「最古の悪魔…最低でも?ただの化け物じゃあないか…」

「もう1人はどうなんだ?無駄に尊い感じがするが、聖職から見た場合は?」

「ごめんなさい私が悪かったので改宗しますからおねがいあたしをゆるしておねがいおねがいおねがいおねがい」

「あー…えっとな、最高神並みの聖気なんだ、多分当てられたんだろうな。時乃神様や空間乃神様と同じレヴェルの聖気だ」

「ただの化け物だな。頼むから相反する2人で打ち消しあってくれ…!この国が滅びそうではあるが、世界の安全には代えられん…」

「「「「本当にそうだな」」」」


 創造神(美星さん)大霊皇(真珠)の覇気はやヴぁいそうだ。聖職の女の人なんて、目から光を消して震えている。ごめんなさいウチの人…人?が。

 ところで僕達はどうなんだろう?どんな評価…。そんなことを考えると、ゴドーさんみたいなムッキムキの大臣が尋ねてくれた。ありがとう知りたかったの。


「なあ、その2人以外の奴等は…」

「話を振るんじゃねぇよ肉だるま」

「アイツ等のやヴぁさを理解しろ肉壁」

「焼くぞ脳筋」

「酷くない?」


 期待して悪かったです。ごめんなさい。あの人、評価酷すぎひん?


「はぁ…。お前に分かるように言った方がいいか?」

「ぜひ頼みたいんだが…」

「わーったよ。脳筋さんや、アイツ等について言えることは1つだ。()()()()()()()。だからこそ、()()()()()()()()()()。俺等にも分からない奴に喧嘩を売るほどお前は愚かじゃあねぇだろ?」

「つまり雑魚か」

「は?」

「冗談だ、忘れろよ」

「ほら目を見て話せ、目を見て」


 なんか仲良さそうだな。ていうかあの人はアレだな、皆に弄られるタイプだな。愛すべき馬鹿ってやつか。良いと思います。

 すると、さっきの聖職の女の人が理性を取り戻してムッキムキ大臣に話す。


「角の少女に関しては私が説明するわ。さっきの2人と似た感じだから」

「おう、そうなのか。説明頼む」

「ええ。…あの子からは、聖気が感じられるわ。でも、その中に少しの邪気もあるの」

「聖と邪…その2つを有するだと!?そんなことがあって良いのか!?聖と邪は打ち消し合う筈だろうが!」

「まあ落ち着いて。実際に目の前にソレがあるんだから。現実を受けとめて。私だって、信じられないもの」

「う、ううむ…」


 ペガだけで大混乱のようだ。恐らくどこぞのクソヒツジ(メイ)がこの場にいたらもっとやヴぁいことになってたな。


 そうして僕が関係者の皆さんのお話をさりげなく聞いていると、大きな扉が開く。

 関係者の皆さんはそちらに向き、すぐに膝を突く。…これは、アレかな。大御所さんだね。つまりは…。


「皆、集まってもらえたことに感謝する。そして、()()()()()の使者の方々に自己紹介をしよう。私はハッノマ=ネオングリーン。この国の王だ。よろしく頼む」


 来ました王様。さあ、フォーカスさんに教えてもらったことを話そうか。この世界に起きている真実を。

ネオングリーン家が王家さん。大家と王家って似てる(天才)なんでもない。

皆さんお待ちかねの戦闘シーンを次回以降に入れます。模擬戦です。本当の闘いはもう少し先です。

メイかペガ、コクカを暴れさせたい。


ロウ「え…」


ごめんなさいもう少し待ってね。

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