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【過去編──詩】始まりの唄
さぁ ヴァイオレットのワインをそそぎ
乾杯をしましょう
この戦いに幕を開けましょう
我が体内を流れ あふれ続ける
神を受け継ぐ 呪われし血よ
我を受け入れ 祝福し 再び覚醒せよ
始まりの唄は繰り返される。
唄をなぞるように、ワイングラスに液体は注がれて。
高々と上げられたワイングラス。
嬉々とした笑顔。
いや、それは狂気の沙汰。
受け入れることしか、選択肢のない娘たちの最期の晩餐。
『さぁ ヴァイオレットのワインをそそぎ
乾杯をしましょう
この戦いに幕を開けましょう
我が体内を流れ あふれ続ける
神を受け継ぐ 呪われし血よ
我を受け入れ 祝福し 再び覚醒せよ 』