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新たな婚約者※ここから短編版の続きです

あとがきに大切なお願いがあります!

 私、シーナ・ウィルキンスは別の方と結婚をすることになった。イダムズ様との婚約解消後、お父様に相談をした結果そうなったことだ。


 とはいえ、お父様はイダムズ様に激怒しながらも私のことをかなり心配してくれていた。次の婚約者探しは、アイシャたちとの縁を切ってから探そうと。


 だけど私は首を横に振り、家のためにもより良い婚約者とすぐにでも添い遂げますと伝えた。


「レイン・ヴァンス様……一度、夜会で挨拶をしたことがあったっけ」


 ヴァンス公爵家の当である人物。そもそもが王家の血筋で、この国の政治にも深く関わっている一族だ。


 私の家はあくまで、成り上がり。まさかここまでの方が私との婚約に興味を示すだなんて。


 今日はというと、彼の邸宅へご挨拶へ伺おうと魔導列車に乗っていた。向こうの方から来ると言っていたが、さすがにそんなわけにはいかない。


 魔導列車が止まり、私は外へと出る。


 この国と主要都市の一つでもあるから、領地はかなり都会だ。数多くの冒険者や商人たちが道を歩いている。


 邸宅まではそこまで距離はない。歩いて行こう……なんて考えていたのだが。


 目の前に馬車が止まる。


「すまない。もっと早くから待っていようと思ったのだが、少々忙しくてな」


 そう言いながら、一人の美しい男性が馬車から降りて私の目の前に立つ。


 白銀の髪に、サファイアのように美しい瞳。美青年、というのが相応しい人物が優しく微笑んでいた。


「レイン・ヴァンスだ。シーナさんだね?」


 そう言われて、私は慌ててカーテシーをする。


「シーナ・ウィルキンスです。私のこと、覚えてらっしゃったんですね。たった一回しかご挨拶をしていないはずなのに」


 私は名前を言われてやっとレイン様だと分かったから、少し反応が遅れてしまった。


「覚えているさ。礼儀もよくて、教養もある。それに花のように美しい。そんな君が、あのイダムズという愚かな人間に酷い目に合わされたと聞いて心配していたんだ」


 流れるようにスムーズの褒め。さすがは王家の人間だ。


 イダムズにはそんな芸当、一切できなかった。


 でも、愚か者ね。


「ご心配いただきありがとうございます。彼のことに関しては、私は特に気にとめていないのでご安心ください」


 ほう、と彼は笑う。


「君は強いんだな。以前から気にはなっていたが、なおさら君のことが知りたくなってきた」


 そう言ってレイン様は私に手を差し出す。


「どうぞ、馬車に乗って。移動しながら色々と話が聞きたい」


「ええ。もちろんです」


 私は彼の手を握って馬車に乗り込む。やっぱりこんなことはイダムズ様にはできない。


 まあ、アイシャに振り回されてそれどころではないかもしれないけれど。


 馬車の中で。


「でも、私に興味があっただなんて。一体どういったことで?」


 私が聞くと、レイン様はどこか嬉しそうする。


「出会って二回目でこんな話をするものではないんだが……一目惚なんだ。イダムズがいたからこちらは諦めていたが、事情も変わった」


 へぇ〜……私の記憶では結構落ち着いた感じのイメージがあったのだけれど、意外と好意を言葉にしてくれるタイプなんだ。


 そういうのは今までなかったから、少しばかり嬉しくなっている自分がいた。



【★作者からの大切なお願いです★】


最後まで読んでいただきありがとうございました!


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