(12)
「お前ら、一体全体、何やらかしたんだよ?この女、ど〜する気だ?売春でもさせる気か?それとも、どっかに売るのか?売るなら売るで、買う相手の目的は何だ?違法い臓器移植用か何かか?」
俺は、床に正座させられて、ポリコレ女に、そう問い詰めらてる……って、何で、こうなるんだよッ⁉
「い……いえ……その……カルトから奪還して、洗脳を解いてる最中なんです……」
ふご〜……ふご〜……ふご〜……。
何で、折角、諂曲さんに救い出してもらったのに……そして、俺と諂曲さんが、折角、洗脳を解くブッ太い注射を何本も$%&と尻の穴にブッ刺してあげたのに……何で、何で、何で、何で、何でだッ⁉
何故、洗脳が解けないッ⁉
何故、水原は俺に感謝してくれないッ⁉
何故、水原は俺に憎しみの目を向け続けるッ⁉
わけがわからないよッ‼
「カルトって何だよッ⁉」
「フェミ・カルトです」
「だから、そのフェミ・カルトって何だッ⁉」
「え……えっと……そのSNSとかやってます?」
「あのな……SNS中毒の奴は@#$%ばっかりだろ、お前も@#$%かッ?」
え……?
い……いや、何言ってる?
い……今時……その……マスゴミを信用してる奴なんて居るのか?
そ……それも……俺よりも若い奴で……。
今の時代、正しい情報は、SNSを通してしか入手出来ない筈だ。
「大体、お前が言うようなカルト宗教が有って、そこから、この女を奪還したとして……何で、こんな目に遭わせてるッ?」
「洗脳を解く為です」
「ど〜やって洗脳を解くつもりだッ?」
「そ……それは……その……」
注射だ。
$%&と尻穴に注射だ。
俺達の@#$を注射して、わからせるんだ。男の@#$の良さってヤツを……。
いや、良さと言うより素晴しさだ。
それで、大概の女はフェミ洗脳・レズ洗脳が解ける筈だ。
男の@#$の良さが理解出来ないのは、ウチの嫁みて〜な男にモテない不感症の女だけだ。
そんなのは女じゃない。子供が産めても女じゃない。
ただの子産み袋だ。俺の遺伝子を残す為の道具だ。
けど……水原は違う。
女だ。
完全な女だ。
完璧な女だ。
俺と心を通わせる事が出来る筈だった。
俺の本当の嫁になってくれる筈の女だった。
それをフェミ・カルトがレズ調教しやがったんだ。
「あ……あの……お……おっちゃん……」
え?
ポリコレ女が、何故か、怯えてる。
「何、さっきから、訳の判んね〜事、ブツブツブツブツ言ってんだ?」
えっ?
あれ?
ああ、知らず知らずの内に、思ってた事を口に出してたらしい。
「大体、あんたの言うようなカルト宗教がホントに有るなら、信者を救い出すのは、警察に任せて、洗脳を解くのは専門家に任せた方が良くね〜か?」
「え……えっと……警察にはフェミ・カルトの手先が入り込んでるんです。その手の『専門家』も信用出来ません」
「じゃあ、ど〜やって、洗脳を解くつもりだったんだ?」
「『認知バイアス・プロファイリング』です」
「はぁっ?」
「『認知バイアス・プロファイリング』です」
「だから、何だ、そりゃ?」
「だから、『認知バイアス・プロファイリング』です」
「え……えっとさ、それって、あんたみて〜なSNS中毒者の間じゃ有名なの?」
おいおいおい、そんな事も知らねえのか?
これだから、SNSよりマスゴミを信じてる情弱どもは……。
ああ……俺がちゃんと教育してやりたいが、優位に立ってるのは、まだ、こいつらだ。
でも、ちゃんと論破すれば、俺が優位に立てる筈だ。
「ええ。これを使って、諂曲さんは、フェミ・カルトがやってた公金チュ〜チュ〜を突き止めました」
「い……いや、ちょっと待て、プロファイリングって、信用出来るのか?」
「有名な犯罪捜査方法ですよ」
「何で、あのコスプレしてるチンピラが、犯罪捜査方法を知ってるんだ?」
「知ってるから、知ってるんです」
「大体、マトモなプロファイリングでも……」
「諂曲さんの『認知バイアス・プロファイリング』はマトモなプロファイリングです」
「え……えっと、でも、何かの映画で、プロファイリングは信用出来ねえ、って話をやってたよ〜な気がすんだけど……たしか……クリント・イーストウッドの……何てタイトルだったっけ?」
「ハリウッド映画はポリコレに毒されてるんです。嘘に決ってます。全世界のフェミとポリコレが、諂曲さんを貶めようとしてるんです」
やったぞ……。
ポリコレ女は、もう「わからせ」完了寸前だ。
「でもさ……あんたのやってる事って、傍から見たら、単なる拉致監禁と性犯罪だろ」
おいっ?
お前は、既に、わからせ完了されてる筈だッ‼
何故、その事が判らないッ‼
「大丈夫です。諂曲さんは警察にコネが有りますッ‼」
「大丈夫じゃねえよッ‼」
「大丈夫ですッ‼」
「お前、さっき、お前が言ってるカルト宗教か何かの手先が警察に入り込んでるとか言ってなかったか?」
「え……ええ、言いましたけど」
なるほど、そう云う事か。
このポリコレ女は……自分が、ほぼ「わからせ完了」されている事を自覚して、話を逸らし始めたんだ。
「お前が言ってる事が本当なら、警察にバレたら、余計ヤバくならねえか?」
これだから女は非論理的なんだ。
具体的に、どこがどう非論理的かは、面倒なんで省略するが、この女が非論理的な事を言ってる事だけは確かだ。
「大丈夫です。諂曲さんは警察とコネが有りますから」
「おい、警察は、お前の言ってるカルト宗教に操られてんのと、あのコスプレ・チンピラとコネが有るのの、どっちなんだよ?」
がははは……。
やっぱり女は非論理的だ。
俺を論破するつもりで支離滅裂な事を言い出しやがった。
具体的に、どこが支離滅裂かは、面倒なんで省略するが、支離滅裂なのだけは確かだ。
ん……何か……自分でも、顔がニヤけてる気がしないでも……。
おっと、まだ、勝ち誇るのは早かった……か……な……?
「あの〜、何か、すげ〜ヤバい@#$%と関わっちまったよ〜なんすけど……」
えっ?
背後から、ポリコレ女にヘイコラしてる玉無し男の声。
「この馬鹿、始末していいっすか?え……っ、いや、だって、ここまで馬鹿だと、どこで、どんなヤバい事口走るか知れたモノじゃ……いや、『そうじ』代の回収より、俺らの仕事が表沙汰になる方がマズ……あ……えっと……どう云う事っすか?」
「どうした?」
ポリコレ女のゲンナリした声。
「こいつは見逃せ、杉本には落とし前を付けさせる、って……」
「おい、ど〜なってんだ?」
「え……えっと、上客のお得意さんからの依頼だそうで……」
「わけ……わかんね……。まぁ、いい……おい、おっちゃん……」
「な……何ですか?」
「この女……ちゃんと始末しとけよ。そうしないと、後でエラい事になるぞ……あ、死体の始末は、あたしら以外の業者に頼んでくれ。出来れば府外の」
へ?
い……いや……何が……どうなってる?
俺は……仕事場から出て行く2人組を見送るしか……なか……えっと……。
な……なんか……あっちの都合で……俺は助かったらしいけど……おかしい……論破した筈なのに、論破した気がしない。
何でだ。
ともかく、問題は山積み……えっと……それに……。
何で、俺が水原を殺さなきゃいけないんだ?やる筈ないだろ、そんな事。
あと少しで……わからせ完了出来そうなのに……。
俺にとっての理想の水原が……あと少しで完成するのに……。
そんな勿体ない真似、何でやんなきゃいけないんだ?




