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祟り屋・大阪難波店  作者: HasumiChouji
第二章:頼もしい薮医者
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(3)

『あの……何で、そんな事したんですか?』

 翌日、俺は、東京に居る担当編集者に電話をかけたのだが……。

「まぁ、色々と有ってさ……」

『まぁ、こっちはスマホのアドレス帳を変え……あ……』

「どうしたの?」

『編集部内で漫画家さんなんかの連絡先も共有してて、そっちも変えないと……まぁ、そんな手間じゃないですけどね』

「じゃあ、それは、そっちでやっといで」

『でも、スマホのキャリアまで変えたんですか?どうしてです?』

「いや、まあ、色々と有って……仕方なく……」

『仕方ないとは言っても、色々と面倒じゃないですか?……あ、本題です。杉山ゲンさんから、『呪詛返死(がえし)』映像化権の契約書が送られてきたんですが……』

「何か問題でも有るの?」

『いや、原作からかなり改変した脚本にしてもOKとしか解釈出来ない内容でして……』

「えっ?どうなってんの?」

『杉山さんのマネージャーさんから説明されたんですが、俳優さんに合わせてキャラを変える必要が、どうしても出てくるんで、そこから更に脚本にも影響が出るかも知れないって……』

「え……ああ、杉山さんが、呪い殺されるヤツの役を()りたいとか言ってたけど……それと関係有るのかなぁ?」

『そうだと思うんですが……出来上がった脚本を見てみないと何とも言えないんですが……そもそも、脚本を書き始めるのが、この契約を結んだ後みたいで……』

「ふ〜ん、脚本は誰?杉山さんにだったら原作レイプされても俺的には問題無いけどさ……」

『監督と杉山さんの共同脚本で……何でも、杉山さんが第一稿を書いて、キャストが決った後に、監督がリライトする予定だそうです』

「え?杉山さんが監督やるんじゃないの?あの人、映画も撮ってたよね?」

『いや、杉山さんの希望で別の人が……』

「どんな人?」

『Wikipediaに、その監督の項目が有ったんで、URLをメールで送っときますね。仕事用のメールアドレスまで変えてないですよね?』

「うん」

『でも、何か……通好み過ぎると言うか……もう少し無難な人選も有ったんじゃないか……と言うか……』

「無難な人選にして面白いモノが出来ると思うの?」

『いや……それが……一定数のファンが居る監督みたいで……編集部にも、その監督の作品は毎回観てるってヤツが居るんですが……そいつの評価は……』

「何?」

『第2の三池崇史』

「はぁ?」

『「雇われ仕事はとことん酷い。好きでやった仕事は通好みだけど万人受けしない」みたいな人だそうで……』

 え?

 何?

 どうなってんだ?「雇われ仕事」をやらせる監督が……「『雇われ仕事』はとことん酷い」って定評の有る奴って……?

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