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祟り屋・大阪難波店  作者: HasumiChouji
第一章:狂った形
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 諂曲さんから紹介されたスマホ屋は……ちょっと古い型のヤツしか置いておらず、ハッキングされたスマホも店側でちゃんと調べて処置をしないと売り物にならない──そりゃ、そうだ、何物かにハッキングされてるんだから──らしく、下取りによる割引も出来ないそうだ。

 半年ぐらい前に最新型に機種変したばっかだが……スパイウェアが仕込まれたスマホに下取り価格が付かないのは仕方ないだろう。

 新しいスマホも、型落ち品にしては、結構な値段で、しかも、クレカなんは使えず、即金でしか売ってくれないが、これまた仕方ない。

「あ……あの……」

 アシスタントの1人が、泣きそうな表情で、おずおずと俺に声をかける。

「どうした?」

「お……お金……足りません……」

「けど、そのスマホはハッキングされているのが確実です。早く交換しないと……」

「いや……でも……」

「伺った話を総合すると、皆さん全員がスマホを換えないと、皆さんのスマホにスパイウェアを仕込んだ連中に情報が漏れてしまいますよ」

 店員が、そう説明する。

「判りました。金が足りない奴の分は俺が出しときます。あ、それと、金が足りない奴のスマホ代は給料から天引きな」

「え……」

「あ……あの……」

 まぁいい……こっからが大変だ。

 電話番号も変わってしまった以上、あっちこっちにその事を伝えねえといけないな……。

 面倒だが仕方ない。

 俺達の戦いは……まだ始まったばかりだ。

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