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短編集:私がダンジョンマスターになったわけ  作者: 木苺
(12)別居後の二人
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みーちゃん「身軽だ♬」:ダンサン「暇だ・暇すぎる><」

ダンサンがダンカン本部にもどって1か月たった。


ダンジョン内でのみーちゃんは、今までもよりも気軽にダンジョン内を見て回るようになった。

 お供はにゃ~ご。


お客様エリアを視察しているときには、各階層の管理責任者である金ちゃんが案内役につくことも多かった。


一方 舞台裏であるAゾーンを回るときには、たいてい ケサランパサランがにゃ~ごにくっついていた。



マスターエリアでの通信・連絡業務のほとんどは銀ちゃん達でことたりたので、

みーちゃんは、ダンジョン内を視察したり、各種の決済をしてもなお時間がたっぷりと余った。


なので、人間スタッフや精霊たちと ダンジョンの維持・発展に関する相談をしたり、

技術開発に落ち着いて取り組むことができた。


ダンサンがダンジョン内にいたときの あの次から次へと課題に急き立てられるような毎日はなんだったのだろう??



一方、ちまたでは、ミーちゃんダンジョンの新しい名物「白虎」と「金くじゃく」の話題がじわじわと広がり、それがまた 新たな集客へとつながった。


この金くじゃくというのは、頭のてっぺんの羽毛が金色で冠をかぶっているようにみえるだけでなく、羽を広げた時に見える1枚1枚の羽の模様の中にも金色の粒が見えることから、お客様の間で広がった呼び名である。


◇ ☆彡 ☆彡 ◇


一方のダンサンは暇をもてあましていた。


なにしろ 客の予約その他、ミーちゃんダンジョンとダン菅各支部とのやりとりは、精霊たちがやっているのでダンサンによる応援は無用

 (どうやら システム改善は成功したらしい)


ダンジョンの発展案については、みーちゃんと顔を合わすことがないので

ぜんぜん話す機会がない。

 ゆえに ダン菅内部への折衝や根回しをする必要もない。



暇だ。 とにかく暇だ。



あまりに暇なので、以前担当したダンジョンマスターの日誌を引っ張り出して読んでみた。


彼が引退する日の日誌には、「これで ダンジョン開発をき立てられることから逃れられる、万歳!」と書いてあった。


 急き立てられる? どういうことだ。

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