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20話 冒険者

 試験も無事?終わり、俺はシャネの元に向かう。

 受付で組合長の場所を聞いて迷いながら向かっているとオドが前から歩いてきた。


「おぉハクレイ!!

 ご苦労さん!凄かったな!!」


「ありがとう。

 俺は合格でいいのか?」


「あれは合格以外無いだろ?

 これで俺達は同じ組合の仲間だな!」


 相当うれしいのか背中をバンバン叩かれた。


「これから組合長の所に行くんだろ?

 連れてってやるよ」


 ありがたい。組合って意外に結構広いから助かる。

 シャネは俺の戦闘をどんな感じて評価したんだろう?

 知り合いだから高く評価されるのはコネンジャーとしてはあまり嬉しくない。

 コネは妬みの対象になりやすいから嫌いだ。


「着いたぞ。

 受かったら祝杯をあげようぜ」


 そう言ってオドは去っていった。


「シャネ入るぞ」


 部屋に入ると頬をパンパンにしたシャネが待っていた。


「座れよ」


 怒ってる?言われたとおりソファーに座る。


「何怒ってるんだよ?

 試験はうまくいっただろ?」


「やり過ぎだ!

 あんなのどう評価すればいいんだよ!」


「いやいや正解がわかんねえよ!

 逆にあの状況でどうしろと?」


 大きな溜め息をしてあきれた顔でシャネは話し出した。


「あのなぁ。

 シルバープレートの冒険者はこの組合でも上位の奴らだ。

 そしてこの組合は結構優秀な組合として他の領地に知れ渡ってる」


「そうなのか?

 俺が聞いた話だとまだ上に3つランクがあったはずだが」


「普通の冒険者ってのは大体がシルバープレートまでだ。

 チタンプレートもいるが、良くて全体の1%ぐらいだな。

 そんなシルバープレート5人を同時に、しかも一瞬で倒す馬鹿がいるか?

 そして2匹の魔獣。

 あれは1匹相手でもチタンプレートの冒険者がパーティーを組んでかなり手を焼く強さだ。

 一瞬で首を落としたってのはチタンプレート以上の存在になる」


「良い事じゃないのか?

 冒険者ってのは強くなきゃダメなんだろ?」


 冒険者としては満点な気がする。


「チタンプレート以上ってのは領地主とか辺境泊みたいな貴族がお抱えで雇うレベルだ。

 いつものお前ならカッパーでも十分なレベルなんだよ」


「俺はどうなるんだ?」


「正直面倒くさいことになったな。

 試験官の中には王国から派遣された奴等が2人いたからそいつ等の評価次第だな。

 やれるだけ評価を下げてシルバーとして登録出来るようにするしかないな」


「おなしゃす!!」


「今日はもう帰ってゆっくり休んでくれ。

 これからお前の事で会議を開く。

 ヴェルには遅くなると伝えておいてくれ」


「おす!

 冒険者の件おなしゃす!!」


 組合を出るとヴェルさんが待機していた。

 シャネが遅くなる事を伝えシャネ邸に戻る。

 車に戻りゆっくり休みたいが、俺にはやらなければならない事が残っている。


「パックさん集合!!

 大変なことになっているのですが、あなた様はどうお考えですか!?」


「んん~予定通りかな?

 本当なら魔法も使ってさらに圧倒したかったね」


 パックの考えが読めない。

 強すぎるのは良くないって聞いてなかったのか?


「ハクの事を考えると本当はドン引きされるぐらいが丁度いいんだよ。

 王国の奴らも何も言えないぐらいの強さを示せば悠々自適な生活が出来るんだよね」


「それってどうなんだ?

 恐怖政治みたいに周りをビビらせろってことか?」


「そうだよ。

 誰かに指示されることもない理想の形と言っても良いね。

 最終目標は国を持つ位がいいんじゃないかな?」


 とんでもない考えだな。

 でも確かに上下関係はあまり好ましくない。

 誰かにムチャな指示を出されたり、罵倒されたりするのは嫌いだが、


「パックは俺にこの世界でどうあってほしいんだ?

 王様か?それとも英雄?」


 俺の言葉で少し困ったような顔をするパック。


「逆にハクはどうなりたいの?

 なりたい理想があるならそれに向かって進めばいいけど、無いなら言うこと聞けば良いと思わない?」


 あれ?パックってそんな独裁者みたいな性格だったの?

 俺の分身って腹黒いの?

 パックのペースはやばいな。


「目標はまだない!

 だから当面は出来ることをやって考えるのはそれからだな!」


 なんてダサい奴なんだ俺は。

 言い返せないにしても行き当たりばったり過ぎるな。

 

「・・そだね。

 じゃぁ時間もまだあるし、魔法リングでも作ろうか?

 あと刀の魔法付与も忘れずにね」


 そういや宝石買ったんだったな。

 刀はすぐできるけどリングは自分で作るのか?面倒だな。


「たぶん宝石の属性もわからないだろうから説明をするね」


 ・・・なんかトゲがある言い方だな。

 ここはガツンと言って威厳を示しておこう。


「おなしゃす!」


 今は無理。

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