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王子様のマリー  作者: Ash
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3

 その国の風潮に染まったマリーに見切りをつけて、ルイは一人で帰国しました。

 そして、「本当は君が僕のマリーだった」と告げようとマリアンヌの家に向かおうとしました。

 しかし、マリアンヌとはもう会えませんでした。

 ルイも宗主国に行っている間に母国が異教徒の国に攻め込まれたのは知っていました。

 ですが、マリアンヌがその異教徒の王の花嫁として生贄にされたことは知りませんでした。

 マリアンヌはルイとマリーが外国に行ったのは自分が原因だと知っていました。民衆が大熱狂したシンデレラストーリーの主役たちに居心地の悪い思いをさせた王子の元婚約者。

 自分さえいなければ彼らが外国に行く必要がない、と自ら異教徒の生贄になりました。

 ルイが留学していた宗主国からの救援が来た時には、異教徒たちはマリアンヌを連れて引き揚げた後でした。

 民衆は村娘が王子の妻になった時以上に、マリアンヌを救国の乙女としてもてはやし、婚約者が村娘を選んで救国の乙女を捨てた悲しい出来事に涙し、憤りました。

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