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第80話:氷の神殿での修行

翌朝。



リナと一緒に、氷の神殿に向かった。



竜国の奥地にある、古い神殿。



「ここが……」



神殿は、全て氷でできていた。


透明な氷の柱、氷の床。



美しいけど――


神聖な雰囲気が漂っている。



「リナエル姫」



神殿の奥から、老いた竜人が現れた。



「私は、氷の巫女、セレスト」



「よろしくお願いします」



「うむ」


セレストは、リナを見た。



「お前の力、第二段階に進化しているな」



「はい」



「ならば、修行が必要だ」



「力を完全に制御するために」



セレストは、神殿の中央を指さした。



「あそこに座れ」



リナが、指示された場所に座る。



「これから、7日間」


セレストが説明した。



「瞑想をする」



「氷の力と、一つになる」



「そうすれば、力を制御できるようになる」



「分かりました」



「では、始めよ」


---


リナの修行が、始まった。



座禅を組んで、瞑想する。



最初は、何も起こらなかった。



でも――


1日、2日と経つにつれて――



リナの体から、青白い光が溢れ始めた。



氷の力が、目覚めている。



「……」



俺は、そばで見守った。



リナを、信じて。


---


**3日目。**



リナの周りに、氷の結晶が浮かび始めた。



美しい、幾何学模様。



「すごい……」



「力が、形になっている」


セレストが呟いた。



「順調だ」


---


**5日目。**



リナの体が、完全に光に包まれた。



氷の力が、最大限に高まっている。



「リナ、大丈夫か……」



「心配するな」


セレストが言った。



「これは、力と一つになる過程だ」



「リナエル姫なら、乗り越えられる」



「……」



俺は、リナを信じた。


---


**7日目。**



ついに、最終日。



リナの体から、光が消えた。



「……」



リナが、ゆっくりと目を開けた。



「リナ!」



「ケント……」



リナは、微笑んだ。



「できた……」



「力を、完全に制御できるようになった」



リナが手をかざすと――



空中に、美しい氷の花が咲いた。



完璧なコントロール。



「すごい、リナ」



「うん」


リナは、嬉しそうに笑った。



「これで、もう暴走しない」



「自由に、力を使える」



「よくやった、リナエル姫」


セレストが、満足そうに頷いた。



「お前は、氷竜の力を完全に制御した」



「これで、真の氷竜王女だ」



「ありがとうございます」


---


**その夜。**



竜王妃が、祝宴を開いてくれた。



「リナ、おめでとう」



「ありがとう、母上」



「これで、安心したわ」


竜王妃は、微笑んだ。



「でも――」



「でも?」



「お前は、この国に戻らないのね」



「……はい」



リナは、俺を見た。



「私の居場所は、ケントの側です」



「そう……」


竜王妃は、少し寂しそうに笑った。



「でも、幸せそうね」



「はい」



「なら、いいわ」



竜王妃は、俺を見た。



「ケント」



「はい」



「娘を、よろしくお願いします」



「はい。必ず、守ります」



「ありがとう」


---


**翌日。**



俺たちは、竜国を後にした。



「母上、行ってきます」



「ええ。元気でね」



「また、遊びに来ます」



「待ってるわ」



馬車が動き出す。



竜国が、だんだん遠ざかっていく。



「リナ、寂しくないか?」



「ううん」


リナは、首を横に振った。



「だって、ケントがいるもん」



「これからも、ずっと一緒だもん」



「ああ」



「さあ、村に帰ろう」



「うん!」



馬車は、村への帰路についた。



リナの新たな力と共に――


俺たちの旅は、続いていく。


ーー第81話に続く

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