プロローグーユーリィ②ー
建物の中に銃声と金属音が響く。想像以上に敵は多かった。
「なんだこいつら!早すぎて銃が当たらねぇぞ!!ただの機装じゃないのかよ!!」
銃を撃ちながら叫んでいるが、声が震えていてかなり情けない雑兵だ。俺はその情けない声で叫んでいる雑兵との距離を一瞬で詰めて銃を奪う。
「まぁこの程度の銃とあんたの腕じゃ、俺たちフェンリルには擦りもしねぇだろうな」
突如として目の前に現れた俺に得物を奪われ、何が起こったのかわからないようだ。膝をガクガク震わせながら俺を涙目で睨んでいる。臆病なうえにこんな事態を覚悟出来ていないなら、反乱組織に入るべきじゃないだろう。まぁ同情もしないし自業自得だ。
「ま、俺はお前らを出来るだけ生け捕りにするから安心して寝とけよ」
とりあえず殴って気絶してもらう。周りを見た感じだと現在の制圧状況は60%程度だろうか。フェンリル7人で突入して5分でこの感じだと余程敵が多いか、誰かがサボっているのだろうか。普段なら5分で終わっていそうなものだが。
「班長!敵側に第14世代の機装兵がいます!地下から現れました!」
声の方へ向かうと確かに地下への階段があり、その入口にはフェンリル2名と対峙した第14世代機装兵、つまりは俺たちフェンリルの機装よりも一つ新しい最新の機装兵がいた。
「雑兵は包囲しているカレルたちに任せる!俺たちは第14世代機装兵の確保を最優先だ!




