ゲイルとソアル
襲撃の件も落ち着き、友好の反対派も全て取り押さえたということでカイゼル王から食事会をやり直したいと誘いがあった。ソアルはその誘いを受け、これからその食事会が開かれる。中止となった前回同様豪華な料理がテーブルに並べられる。今回は襲撃などの心配はないので、俺達側近護衛官も一緒になって食事会を楽しんだ。まあ、毒味の意味合いもあるのだろう。ソアルはカイゼル王とレクレイ達魔物の大臣は人間の大臣と歓談を楽しんでいるようだ。食事会は無事に終わり、俺達魔物側は宿が火事で泊まれなくなったので、人間側が泊まっている宿の空き部屋に泊まることになった。これも友好を深めるためにはいいのかもな。俺の部屋は大部屋で側近護衛官の皆と一緒だった。まあザイラは別だけど。さて、今日の護衛は俺だ、ソアルの所に行くとするか。
コンコン。
ソアルの部屋のドアをノックする。
「はい、どうぞ。」
キィー。
「ソアル、護衛に来たよ。」
「あ、ゲイルさん、今日もお願いしますね。」
「ソアル、良かったな。カイゼル王もいい人で、これから魔物と人間一緒に歩んでいけると思う。」
「はい、私の夢の1つがこんなに早く叶うなんて思いませんでした。ゲイルさんにもたくさん助けていただいてありがとうございます。」
「いいや、俺はなにもしてないよ、全部ソアルが頑張ったからさ。」
「そうですかね、そうだったら嬉しいです。」
ソアルがはにかむ。
「なあソアル、ちょっと外を散歩しないか?」
「そうですね、いいですよ。」
ソアルと一緒に夜のライドンの町を歩く。町は月の明かりで夜でも明るい。町の集会所の近くにある噴水で少し休むことにした。よし。ソアルの正面に移動する。
「ソアル聞いて欲しいことがあるんだ。」
「何ですか?」
「ソアルと今まで一緒にいて気付いたんだ、俺、ソアルが好きなんだって。それでその良かったら俺と結婚してくれないか。」
ソアルは口に両手を当てて真っ赤になっている。
「ゲイル・・さん、それは本当ですか?」
「ああ、本気だ。」
「嬉しいです。私、私も実はゲイルさんのこと好きだったんです。でも、私とゲイルさんは呪いという形で繋がってしまって、そんな中告白したらと思うとなんだか強制というかそんな感じになりそうで躊躇してたんです。だから今の告白は本当に嬉しかったです。私でよければ結婚してください。」
「俺も嬉しいよ、ソアル。」
ソアルを抱きしめる。
「私の夢がまた1つ叶っちゃいました。これからもよろしくお願いしますね、ゲイルさん。」




