林檎〜You are the one〜No.1
「会長っ!資料!」
ここは放課後の生徒会室。
今日も実質私が会長状態でこの生徒会室で文化祭の準備をしている。3年生はマイペースな方々が多いし、私以外の2年はどうも私にまかっせっきりなのだ。(ふたりとも男の子なのだが…。)
「今日までの文化祭の模擬店の許可が済んでないのは2年2組、3年1組ですね…。って2年2組って私のクラス!?提出し忘れ…。」
「林檎、それマジ?」
「はい、諒太会長。」
「諒太ー、取り立ててきてー。」
「うるせっ、美嘉。お前暇だろ、行ってこい。」
「や。」
相変わらず諒太先輩と副会長の美嘉先輩はラブラブだなぁ…。私も早く功に会いたいよ…。
「私、行ってきます。私のクラスですから…。ついでに3の1もサッカー部ですし、行ってきます。」
「いいよ、俺行くか…」
「行ってきます。」
高橋功は私の彼氏だ。中1の文化祭のダンパで付き合い初めて…。もう少しで丁度1年か。初カレなんだよね。で、私はfive唯一の彼氏もち。サッカー部に学級委員がいてほんとラッキー。格好よくサッカーしてる功に会える。
高橋功。成績は毎回トップ5入り。特に漢字が得意。運動もできる。はっきりいって、私にはもったいないくらいエリート。
私もそれなりに優秀だとは思う。毎回奈々子と並んで15位以内には入ってるし…。運動も毎年色別リレーの有力走者だ。…けど絶対功には勝てない。結愛や舞、奈々子にはいくつか勝てるものがある。例えば漢字。けど功には十八番の漢字すら勝てない。…そういうとこにも惚れた。1番は性格だけど。
「生徒会です。2の2の勝浦秀哉君いますか?」
「わっ、fiveの林檎ちゃんでしょ!?俺、特に林檎ちゃんのファンなの!握手して!!お願い〜♪」
「ありがとうございます。でもすみません。今、お仕事中なので、また廊下で見つけたら、声かけてください。…高嶋センパイ♪」
「……………はいっ!!!勝浦こいっ!」
あっ…。功だ。…かっこい。かっこよすぎ。ゴール決めた。…あれが私の彼氏。こっち見た!?驚いてる。手…振っちゃえ!!あっ、返してくれた…。かっこいー!
「1回休憩!」
「林檎、来てたの?」
「うん、生徒会で…かっこよかったー!またみにきていい?」
「そっか。んなことねぇよ。けどサンキュ。いつでもこいよ。そう言えば吹部ヤバくないの?文化祭。」
「へーき。完璧。せんせにもお許しもらってるし。」
「なら良かった。もう練習再開だわ、お前の顔見れて良かったよ。じゃまた帰り。」
「休憩中ごめん。またあとでね!頑張って!」
頭撫でてくれた。嬉し。幸せ。
「あっ秀哉、模擬店の。」
「忘れてた、わりぃ。すぐ持ってくるよ。……やっぱ俺、お前に惚れてるわ。」
「なんか言った?」
「なんにも。ちょっと待ってろ。」
「…林檎ちゃんと功くん、熱いよね。…諒太?聞いてる?」
「俺らほどじゃないけど?」
「フフっ。そうだね。」
「取り立て完了です。」
「ありがとう。」
疲れた。なんで私だけ苦労して…。将平も翼もこれだから…。功とは大違い。
功は私の隣に永遠に居てくれる?私、欲張りだから…。確信が欲しいよ。
信じていい?
功は人間不信の理由、知ってるよね?




