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Five!  作者: 当麻美風
3/7

舞〜哀しみのメヌエット〜No.1

暑い陽射しも弱くなり始め、今年の夏が終わりを告げようとしている今9月下旬。みな2学期最初のテストを終え、文化祭に向け全力で頑張っている所だ。


そんな中、まわりにはみせないがこの季節に恐怖を抱いている少女が居た。




「舞、おはよっ!」と林檎。

「……。」短い沈黙。

「舞?」

「ごめっ……。おはよ。」

「……?」


ヤバい……。林檎にこんな態度とっちゃった。文化祭しか頭にないよ………。


「10月の第2土曜日と翌日ははいよいよ文化祭だねっ!頑張ろー!吹部も合唱も…出店も!!舞は特に期待が大きいけど…無理せずにねっ♪なんかあったらMAILでもして、相談してね♪」


こうやって林檎はいつも私を励ましてくれる…。しかもさりげなく、一切傷口をえぐることなく…。


「ありがと。大丈夫だから一緒に頑張ろ!!」

「うん!!絶対総合優勝、とろう♪あっごめん、生徒会の文化祭の資料、朝のうちにまとめなきゃだからいってくるね♪またあとで!」

「ばいばい、林檎!」




文化祭は天の川中の体育祭、予餞会に並ぶ三大行事の1つである。


期日は10月の第2土曜日とその翌日の2日間に渡って、クラスで人気と売り上げを競う。賞は多数あり、総合優勝は勿論、各種目賞、個人賞もある。また個人賞はクラス得点に反映する。種目は大きく分けて2つある。


1つは1日目に行われる「合唱部門」である。


この種目では、学年ごとに定められた自由曲と課題曲を各学級で歌い、審査員(プロ5人)の審査得点を50点満点、一般の方々の得点をひとり1点とし投票してもらいその合計得点で競うものである。最優秀合唱賞、優秀合唱賞は各学年1クラスの計4つの賞が設けられている。


案外各学級あつくなり、結果的に担任が1番テンションがあがってるっていう異様な光景になるのが毎年恒例のことである。


もう1つは2日目にある、文化祭メインイベント、「職業体験という名の出店」である。


いわゆる模擬店というものだが天の川中では職業体験の一環としてこの模擬店を取り入れている。


売り上げの高い順に得点が入る。またこちらも一般審査が設けられ、生徒ひとり当たり5枚の投票券を知り合いに招待券と兼ねて渡すことができる。


模擬店の企画は学級ごとに大体自由だが、生徒会本部の承認を受けなければならない。その為、林檎は走り回っているのである。


この2つの他には個人種目として、ペアダンスがあるが、それはいずれ分かるであろう。




「はぁ……。」

なんて嫌な季節なんだろう。全てが私にのしかかってくる。私の上には見えない重りでいっぱいいっぱい。絶対音感でピアノができると、必ず私に回ってくる。



ピアノは大好き。



…だけど触れたくない。



学校では当分神様扱い、私に頼りっぱなしの日々。
















誰か助けて。


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