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One in the WORLD  作者: 黒鷹
第3章 武踏会
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第83話 個人戦本戦 ③

知らない・・・

俺は何も知らないぞ!!


(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル

会場がざわめく・・・選手が入場する入り口付近でどす黒い瘴気らしいものを漲らさせている選手がいるゆえに・・・。


『そ・・・それでは・・・だ、第二回戦第二試合を始めたいと・・・・』


審判もあまりの怖さに言葉が尻つぼみになる。


『青コーナー、ギルド【フェダーン】所属、エリウス!』


選手の方も恐々入場してくる。


『あ、赤コーナー・・・ギルド【闘猫旅団(ケットシーりょだん)】所属、ラン!』


ランがうつむいたままリングにあがってくる。


『第二試合始め!』


審判、あまりの怖さにさっさと試合開始を宣言しリングの端に逃げていく。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


しばらく睨み合いと言うかランは戦闘体勢もとらずうつむいたまま、エリウスもどうしたらいいのか判らず思わず声をかけた。


「その・・・始めますよ?」


その前に聞きたいことがあるんですけど・・・


「はい?」


思わず返事をするエリウス。


公式掲示板にスレッド立てたのあなたで間違いないですか?


「ええ、そうですよ、似合ってましたからね、我ながらなかなか良いスレッドを立てたと思いますよ。」


嬉しそうにエリウスが返事する。


中身よく考えてスレッド立てましたか?


「あはは、その場の勢いだけですよ(笑)」


あんな内容書かれて喜ぶ人いると思ったんですか?


「洒落ですよシャレ、あなたも有名になれるのだからあんなのどうでもいいじゃないですか。」


気にすると思いますよ?普通は・・・


「うるさいな・・・どうせあんたオタク馬鹿なんだから黙って受け止めとけよ、宣伝になるんだから!」


・・・・感情のこもらない暗い碧眼がエリウスを見つめる。


少し頭冷やして物事考えようか・・・


ランの左手があがり・・・


【Wind・Cutter】3 blazes・・・


左手の薬指に装備されていたエメラルトリングが光り【ウィンド・カッター】がインターバル無しで3連続射出される。


「ぐわーー!」


エリウスはのたうちながら悲鳴を上げる。


【Heal III】・・・


エリウスが回復する・・・

何故とランを見るとランはそのまま左手を上げたまま感情のない瞳でみつめ・・・流暢な言葉で・・・


【Light・Storm】・・・


同じく左手のジルコニアリングが光り魔法が発動し、エリウスは再び吹き飛ばされる。

さらに追い討ちをかけるよう・・・もう一発。


【Light・Storm】・・・


爆風が消えるとエリウスがピクピク動くだけになっていた・・・。


それであなたはあのスレッドどうする気?


ランのつぶやくような声にエリウスはおびえながら答える。


「たっ、ただちに消させていただきます、い、以後良く考えてから書き込むようにします・・・・。」


その言葉を聞いたランは今までの雰囲気はなんだったというぐらい一変させて思いっきりにこやかにそれはもう周りの人間が思わず引き込まれるほどの笑顔になった。


そう、それじゃもう悩み事も消えたし改めてきちんと試合をしましょう♪


そりゃもう天使みたいな笑顔で言うラン。

それに対してエリウスは・・・


「すみません、僕の負けでいいです・・・ギブアッブを宣言します・・・」


ほえ???


試合もしてないのに何でといいつつ頭に大きな『?』をいくつも浮かべて悩むラン。

彼女的には先ほどのは、単に冷静になってもらう為の作業で試合認識はなかった。


『勝者ラン!!』


審判の宣言にも大きな『?』を浮かべながらリングを降りていく。


それを見ていた観客は今までの『モビ◎スーツ』的な【白い悪魔】ではなく実に『魔砲少女』としての【白い魔王】が正しいと誰もが認識しなおした。

【悪魔】なんて下っ端ではなく【魔王】の方がふさわしいと・・・。

そして共通の認識をする・・・。


魔砲少女式交渉術恐るべし・・・・

中級とはいえ魔法5発、ヒール3含めても6発しか魔法撃ってないのに試合終わってしまった。


エリウス、よけるぐらいやらんか!!!!


自分で書いておきながら理不尽なことを思ってしまった作者でありました(笑)

というかなんかモロイような気がする・・・。

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