第84話 個人戦本戦 ④
中身のおっさん大暴走!
『残る試合もあと僅か!生き残り4名はいずれも劣らぬOWOきっての歴戦の勇者達!!』
『後僅かで古参と呼ばれる者達の中でも最初の頂点に立つのは誰か!』
『あ~、なぜかついた運営の公式トトカルチョはただいまを持って締め切りとさせてもらいます。』
・・・・・・・・
『おっほん、気を取り直して・・・準決勝第一試合いってみよう!』
なんか司会者変わったとたん元気だな・・・。
というよりどこかで聞いた口調だな・・・。
『青コーナー、戦闘力192ポイント、女の子なら何でもござれのギルド【リリウム(百合)】所属、ルビアスちゃんだ~!』
「なによ!その紹介の仕方!!」
そりゃ怒るわな・・・あんな紹介のされ方・・・
『赤コーナー、戦闘力209ポイントただし+α付、欲望のためならどんな強敵も打ち倒す!【剥ぎ取り御免】の魔王様、ギルド【闘猫旅団】所属のラン様だ~! 』
なんじゃ、それは~!
紹介の仕方に思わず声を上げてしまったよ・・・。
突っ込み属性つきそうだ・・・。
『金髪ロリっ娘をいけない桃色世界に引きずり込むことが出来るか?それとも野郎共の祈りが届いて黒髪乙女にロリっ娘の必殺技が炸裂するか?』
『注目の一戦となる準決勝第一試合始め!!』
くそ~・・・あの審判アナウンサーでもないのに言いたい放題だな、おぃ・・・
そもそも戦闘力って何ではかった?
スカウターでも存在するのかいな・・・んとにもう・・・
ランはぶつくさ文句を言いながら正面を見ると・・・
衝撃映像が飛び込んできた・・・
ボン(巨大強調)・キュッ・ボン(普通)
そう、最初のボンはとてつもなく大きなボン・・・。
でかい・・・
思わずつぶやいてしまうほどに・・・。
そして、思わず自分の胸と比べる・・・。
イヤイヤ自分男だから・・・むしろあるとややこしいから・・・。
でも・・・おおきいな・・・
ランはルビアスの胸に視線釘付け!
それを勘違いしたルビアス・・・
「し、仕方ないじゃないの・・・アバターの体型変更なんて出来るの知らなかったんだから・・・」
なんですと!
つまりリアルであの体型?
ランの瞳が怪しく光りなぜか武器は短くして腰にしまい両手は・・・・指が・・・ニギニギ・・・。
思わず胸を両手で隠して後ろに下がるルビアス。
ランから非常に危険な香りがするのです。
普通男に対して出る脳内警報がバンバン五月蝿いくらいに鳴り響いているのです。
(あながち間違ってはいない、なにしろランの中身は【40台の独身のおっさん】なのだから)
ラン・・・中身のおっさんの欲望駄々漏れ状態。
モゲッ!モゲッ!モゲッ!チチヲモゲ・・・・・・
どっかのアニメで使われた歌を口ずさみながら口から瘴気を出し眼がランランと怪しく輝き両手をニギニギしながら一歩一歩ルビアスに近づいていく・・・。
ルビアスの方はもう試合どころではない、身の危険を最大に感じ必死で逃げる!
その時ランのギルトチャットが開き・・・
「眼をさまさんか!」
ものすごく巨大なカナの声が響き渡る。
はっ!?俺何してた??
正気に戻るラン。
その時恐怖に耐え切れなくなったルビアスが【ファイア・ボール】をランに向けて発射!
思わず本能的によけてルビアスの懐にもぐりこみ、防具の留め金破壊、さらに瞬時の脱衣の術!
剥ぎ取り御免!!
ふっ・・・決まった・・・。
格好つけたその時頭の中に違和感が・・・。
「きゃ・・・キャーーーーーーーーーーーーー!!!」
ルビアスの会場中にわたる巨大な悲鳴。
そのときになって相手が女性だということを思い出したラン。
思わず振り返ると目の前に巨大な炎の塊が・・・
あべし!!
ルビアスの思わず放った【ファイア・ランス】がランにまともに命中。
ランはそのまま空中で三回転ひねりをして頭から場外の地面に墜落。
そこにどこからともなく現れたカナにより蹴りの大嵐!!
『勝者はルビアスだ~!』
レフリーの勝者宣言など誰も聞いてなくひたすらリングの上で泣くルビアスと場外でいまやモザイクのかかった謎の物体になってもカナにけり続けられているランがいた・・・。
試合後、選手控え室でひたすら土下座をして謝っているランが目撃されたという・・・。
ちなみに許す条件としてラン特製フルプレイトメイル一式で手を打ったという。
もちろん魔法系てんこ盛り追加効果の・・・・。
「ラン様はやっぱり神様だー!」
「スクショばっちりとったど~!」
「しばらくおかずに困らん」
ete
そんな観客席の声にさらにラン特製武器まで追加されることになった・・・。
すまん・・・こんなつもりじゃなかった・・・
「犯罪者は皆同じことを言うんだ」
檻の中でさめざめ泣くランに警察官姿の新藤社長が答える。
「とりあえずそこで彼女の納得行く装備一式作ってもう一度誤ってこい」
そうする・・・
独身がいけないんだ・・・俺にも嫁さん欲しい・・・
「作り終わらない限りそこから出さないからな!」
50cm四方の小さな檻に閉じ込められて領事館の中庭でさめざめ泣きながらなぜか一式そろっている鍛冶・彫金・錬金加工道具で装備作りを始めた。
装備を作る音が切れ切れに3日間続いたという・・・。




