表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
One in the WORLD  作者: 黒鷹
第1章 GW
31/130

第29話 祭りの前日

ようやくコールデンウィークの話に終わりが見えました。

ゴールデンウィークも残すところ今日合わせて2日。

明日はゴールデンウィーク最終日だから各ギルド主催のイベントが公式HP(ホームページ)の掲示板で告知されている。

まぁ、どこぞのエリアで大規模な狩りだとか街で生産ギルド主催による大バザー大会とかまだクリアしていない人向けてのエリアボス撃破大会とかある。

驚いたのはエリアボスを撃破していないのが全体の7割もいるという事実だ。

もっともカナたちに言わせればたかだか1週間前後でエリアボスを倒せるのが3割もいるほうが驚きだという。

β時代はエリアボス撃破するのに4ヶ月以上かからないと撃破できる人が出なかったらしい。

ちなみにうちの闘猫旅団(けっとしーりょだん)はギルドではなにもしない、個人参加でいくことになる。

ちなみに俺は【かわいいは正義】の主催するエリアボス撃破大会に参加することに。

まぁ、あれだ・・・ヒカリちゃん組の攻略戦の手伝いをしろというわけだ。

ちなみに今回のことを受け運営会社により患者参加者に内々にヒカリちゃんのことが知らされたらしい。

で、体はボス(♂)、心は女性、そして度量は男性のファンファンさんところに患者参加者が殺到し当然男気あふれるファンファンさんの判断で全部受け入れてヒカリちゃん組をギルド内に作り支援グループまで内部で募り作り上げたという。

そこまで聞くと、おぉ、さすが巨大ギルドを率いる御仁ということになるのだがなぜかヒカリちゃん組の中の名簿に『引率先生:ラン(闘猫旅団(けっとしーりょだん)所属)』と書かれているのを見て俺は了承していない!平日の昼間は仕事で入れない!とクレームを付けに行ったつもりが1時間後には見事に丸め込まれて引率先生を引き受けていた・・・。


なんでこうなった?


まぁ、ヒカリちゃん組5人は俺たちがクリアしたときよりも平均は若干下ぐらいレベル、あのときよりもレベルのあがっている護衛部隊がいればポーション類をしっかり持っていけば余裕で勝てるだろう。


そんな訳で今現在各種ポーションと食事の大量生産中。

本職は『職人』だ!と思っている俺としてはうれしい限りだがなんか俺の後ろの扉から食事欠乏症の子供の強烈な視線がいっぱい感じる・・・。

あげくに隣の休憩室からは「食いもん足りないぞ~~~~!」とか言ってる酔っ払いの声が聞こえるし・・・。


なぜこんな事態になった??


ちなみに手伝ってほしいカナ達はなぜか休憩室の隅でいじけているカナをみんなで必死に慰めていて手伝ってくれない。

そもそも最初作るの手伝えといったらカナが腕まくりしたところでみんなに必死に取り押さえられ必死の説得をされそしてカナが隅でいじけ始めた・・・。

結局誰も手伝ってくれない。

あげくに明日の相談といってたずねてきたファンファンやテディは売りに出す分や明日の分の食事見て勝手にどこからかエールを調達してきて宴会始めやがった。

まぁ、予備の分だけしか食われてなく明日販売店に出す分や明日のアライアンス用の分は何とかアイテムボックスに逃げ込ますのを成功させたから良いとして・・・。

後ろで目を光らせてる子供たちが怖い・・・。

しかたないのでお菓子作りの練習として作った【パンケーキ】をあげることに。


【パンケーキLv.4】

プレイヤー生産品 (生産者:ラン)

小麦粉や砂糖で作られた生地に蜂蜜をかけて食べるお菓子。

満腹度+30


まぁ、フルーツとか混ぜようかと思って基本的なものを練習として焼いたものだからいいがあそこまで喜ぶもんかね・・・。

ちなみに子供達には水にミカリの果汁20%をまぜた飲み物をつけてあげた。


「つまみはまだか~!?」

「もっと作って~!!」

「さけ~~~~!!」


なんかとなりはサバトと化しているな。

とりあえずできた分だけでも隣に持っていくか。


大量の料理を持って部屋から出ると・・・

そこは大宴会場になっていた・・・。

てか、知らない人がいっぱい????

ギルドハウスは許可ある人以外は入れない仕様のはずだが??


とりあえずテーブルに料理をおいて・・・俺は逃げるとしよう・・・。


「ラン殿わしの嫁になってくれ~」


えぇい、よっぱらい親父がお前の雑貨店にはかわいいNPCの店員がいるだろう、あれをくどきやがれ!


「ランちゃ~ん、私の朝食毎日作って~」


女だろうがという偏見は言わないが朝飯ぐらい自分でつくれ!!


「え~!!ランお姉ちゃんは私のものだよ~」

「ちがうよ!俺のお嫁さんになってもらうの!」

「わたしの~~!!」

「なにいってる!俺のに決まってるだろう!」

「・・・・(無言で目を潤ませて見つめる)」


えぇい!!ガキ共にまで酒飲ませたどこのどいつだ!!!


「だめ!!!お姉ちゃんは昔から私のもの!!」


カナてめぇ!いつから俺がお前のものになった!

と言おうとしたら突進してきたカナの重量級金属鎧の塊と激突しあえなく失神した。

眼が覚めたらそこは凄惨な酔っ払い共の死体で埋まっていた。


こいつら・・・・おきやがれ!!!!!!!!!!

3/31 誤字脱字修正

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ