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One in the WORLD  作者: 黒鷹
第1章 GW
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第18話 対ボス戦 その1

やっとはじまりましたエリアボス戦です

東門を出てある高原に「南方港町エリーゼ」 に続く街道がある。

(ただの道かと思ってた・・・。)

そこを街道沿いに行くとエリア境付近に大勢の人がいた。

どうやらあそこがエリアボスがいるところらしい。

ちなみにエリア境は山になっている。


カナが人ごみのほうに向けて走り出し人ごみに声をかけている。

どうやらボスの順番がどうなっているか聞いてるらしい。


カナが「こっちこっち」といいつ手を振っているので行ってみるとカナ情報が伝えられた。


「現在ここにいる人のほとんどが対策待ち状態。つまりべらぼうにMP(マジックポイント)が高いプレイヤーかMP(マジックポイント)の回復できるアイテムを売ってくれる人が出るまで待機だということだそうよ。」


回復アイテムなんてここで待ってても出ないだろうに、出るとしても街で売るだろう?


「まぁ、そうなんだけどここの人たちはこんなに待っている人がいるなら売る人も出張ってくるだろうだって。」


(馬鹿かこいつら・・・)

まぁ、多分街でも【MPポーション】売ってくださいとかいってシャウト(おおごえ)上げてた人いたしな・・・多分フレと街とこことで分かれてやっているんだろう・・・そう思いたい・・・。


「それで現在突入している人達は10分くらい前に突入、突入待機しているのはあと1チームだけだって、その次に入れてもらえるように言っておいたから誰かあの崖下に並んでおいて。」


というわけで【くまくま牧場】 ギルドのホアンホアンさんが並んでいてくれることに。


「だいたい平均1チーム15分、ボス戦可能になったフィールドに大きな狼が出てくるからそれにアタックすると付近にいるアライアンスが強制的にバトルフィールドに転送ということだからほかの人も近くに待機ということで。」


アライアンスチャットで話すること25分。

どうやら前のチームが終わったらしい。

ボスがフィールドに出現してきた。

確かにでかい灰色狼だな・・・。

ちなみに名前はなぜか【???】のまま。

とりあえずホアンホアンさんの呼びかけで全員崖下に集合。

後ろから盛大な応援を受けつつ初めてのボス戦開始です。


バトルフィールドでまずにらみ合いの状態から開始。

この間に各パーティ、食事よる満腹度を80%以上にしておきさらに補助の強化魔法のエフェクトが光り突入準備終了。

マジシャンは使ったMP(マジックポイント)を【MPポーション】で回復させつつ待機。

まずは前衛組みによる突貫開始!


前衛チームによるダメージでまず敵対心を上げターゲットをタンク役に固定させる。

そしてその後俺たち純正アタッカーの参戦。


というわけでいきなりバージョンアップにより実装されたばかりのWS(ウエポンスキル)を各自発動させる。

俺は狼の後ろから【格闘WS:強襲跳び蹴り】を発動!


【強襲跳び蹴り】

格闘WS、スキルLv15で覚える。

相手から見えない場所にいる場合発動可能。

勢いをつけて自身の体重と重力を味方に相手に跳び蹴りを食らわす。


さすがに12人からのWSをまとめて食らうと狼の体力がごそっと減った。

だがここからが本番。

ほかの人たちもここまではやったんだ、ここからが大変だという。


「よくも雑魚の分際で俺を傷つけたな!!!!!!!」


なんか狼がしゃべったと思ったら立った???

しかも手に刀???いや大太刀か???

というかそれどっからだした!?

さっきまで無かったぞそんなもん!!


てか、こいつもしかして狼じゃなくて【人狼】か???

ここで初めて敵の名前の表示が【???】から【Botch of Fenrir】に変わった。

・・・・フィールドの敵は日本語表記なのにボスは英語表記???

【Botch of Fenrir】・・・直訳すると【フェンリルのしくじり】だが・・・いやこれは多分【フェンリルの出来損ない】と訳すのが正しいような・・・。


そのときタンク3名にめがけて【Botch of Fenrir】が刀を振るう。

てかいきなりログが流れた???

げっ・・・一振りで8回ダメージ判定してやがる・・・。


もしかしてその刀『南総里見八犬伝』にでてくる神狼と同じ名前とか言うのじゃないだろうな???

だとしたら是非とも人狼族の女性かバンダナ荷物もちの女性上司を呼び出して古の月の女神呼び出してもらってこいつ何とかしてくれ!!!


がっ、ここはポーションでなんとか切り抜けられる!

残念だけどMPを使ってマジシャンが回復させている暇は無い。

人狼化したとたんダメージの通りが悪くなった。

多分これが直接攻撃のダメージ低下の原因なんだろう。

あとはマジシャンの火力に期待することになるんだがそのためには回復にMPを割けられないということになる。

もっともあれだけ大量に高レベルポーション持ち込めば何とかなりそうだ。

それにまったく直接攻撃のダメージが通らなくなったわけではない。

そんなわけで擬似WS発動!

これはWSが実装される前、格ゲーの技や漫画の技を再現して遊んでいたときに気がついたものだ。

通常の肉体で再現できる技と言うのはそれなりに再現可能なんだ。

ところが物理的にとか肉体的にありえんだろうと言う技は自身のHP(ヒットポイント)を何割か犠牲にして発動できる技が何個かあるのを発見した。



【朱雀】

擬似WS。

とある格闘漫画の主人公一族が使う奥義の上にある究極奥義の1つ。

本来は1対1の状態でかけられる技だがさすがにゲームでも再現不能のため不意打ち強襲という形の不完全技として再現されている。

首折りと同時に相手の顔面破壊を目的としたかなりえげつない技。



さすがに漫画みたいに技の導入部分で相手の目を惑わすための4分身なんてことはできなかったので背後からの強襲技になってしまったが・・・。

まずは強化された脚力で背後より頭上に飛びついて両足で相手の首を挟む、そこから体を捻って首を折りながら地面に倒し、同時に背後めがけ落下中に相手の頭部に肘を当て、落下の勢いを利用して地面と挟み込むように顔面を潰す 。


これでどうだ!?


・・・うむ・・・さすがに首折は成功しなかったか・・・。

この技出すだけでこっちのHP半分もなくなるのだが・・・。


【朱雀】を食らって倒れた隙に攻撃魔法たらふく食らってまだHPが2/5ほど残っていやがる。

めちゃくちゃ丈夫だな・・・。


こりゃ、もうひと波乱ありそうだな、おぃ・・・。

3/29 誤字脱字修正

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