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「何ここ、どうなってるの」
ぶわっと吹き抜ける風に顔を隠し、手をどけて顔を上げた時に生まれてからの常識が崩れ去る音がした。
どう見ても建物の中だけど、自分の家にこんなにも広大なスペースは無いはず。
絵本の中の夢物語が現実に起きたみたいで、ワクワクする。
さっきまでの暗がりへの恐怖心なんてもうどこにもなかった。
学校の教室2つ分くらいの大きさだと感じたこの場所は、扉もあって、この空間だけが全てじゃないと分かる。
「わあ、わあ!凄い……!」
壁はレンガで出来ているみたいで、ドーム型の部屋。
移動できるタイプの黒板があって、その後ろにはお父さんの書斎くらい本がある。
窓もあって外を見ると青空が広がっていて、不思議な気分。
だって私は夜に居たはずなのに。
自分の姿を見てもパジャマであることには変わりは無いし、いきなり朝が来たなんてあるはずも無いことくらい分かる。
説明がつかないけれど、とりあえずそういうことなんだと納得することにした。
1番目立つ物は、大きな大きな釜だった。




