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神代桔梗は幼女として異世界を生きる  作者: 消すには惜しい黒歴史
第1章 神代桔梗が冒険者になるまでの物語
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第16話 神代桔梗の試験が始まる

「ん、もう朝か。《全知》で調べ物してたら時間かかっちゃたな。」


最近《全知》を使ってなかったから、たまりにたまった好奇心を発散していた。

その結果、かなりの知識を得て、他のスキルで使える技が増えた。幼女になっているとわかったときはどうなるかと思ったけど、これなら生きていけるな。


「千冬起きろ。試験に遅れるぞ。」


「ふぇ、もう朝?」


我が妹は異様に朝に弱い。それは前世から同じで体が変わった影響ではない。


「仕方ないな、スキル発動《知識顕現》。」


俺は目覚まし時計を作って、1秒後にセットする。母さんが千冬を起こすのに使ってた手のひとつだ。


「ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリ!」


「うるさい!全く、目が覚めちゃったでしょ。」


「そんなことより試験だ。遅れて冒険者になれなくなったらどうすんだ。」


しまった!と千冬は言って、着替え始めた。

俺も千冬が買ってきた寝巻きを脱ぎ捨てて、いつもの防具とローブを着る。


「行くよ千冬。」


「待ってまだ着替えてない!」



「よく来てくれました桔梗さま、千冬様。試験会場はこちらです。」


受付嬢さんは隣の部屋に俺たちを連れてって、そそくさと戻ってしまった。

この部屋には試験官らしき男が4名と、受験者が俺たちを含めて7人いた。


「これより試験を開始する。まずはステータスを調べる。申し込み用紙より劣っていた場合は即失格である。」


なるほど、実際よりも自分を高く書いていないかを確認するのか。


「まずはレイ・アートラスミ。この水晶にさわれ。」


レイと呼ばれた男は、試験官の命令にしたがって水晶に触れる。

すると文字が浮かび上がり、それを試験官のひとりが見ると、さっきまで話していた男に伝える。


「なに、わかった。レイ・アートラスミ、スキルが実際より多く書いたことが発覚した。失格!」


おいおい、いきなり不正発覚かよ。


「次、神代桔梗。」


「お、俺の番か。」


俺は水晶に手を触れる。


「なるほど。神代桔梗、なぜお前は過小評価して申し込み用紙を書いた?」


「へ、過小評価?俺は真実を書いたぞ。」


「嘘をつけ、申し込み用紙よりかなりスキル熟練度が違うぞ。」


あ、そういえばあれから結構スキル使ったな。それでか。


「それになんだそのローブは?顔を隠さなくても大丈夫だぞ。」


「本当か?顔を見た瞬間失格とかないよな?」


俺はこれでも10歳だ。冒険者の平均年齢は24歳、あまりにも差がある。


「ない、安心しろ。」


ならよかった。ローブを買った金が無駄になったかもな。

俺はローブのフードを外す。


「な、こんなガキが冒険者候補だと・・・」


おい、今さら失格にされたら困るぞ。


「しかし主任、腕力と防御力以外は《第4(フィーア)》冒険者のステータスに相当します。それにこのスキル、第2試験にまわしても問題ないと思われます。」


お、この人は見た目に惑わされないタイプだ。

この人がいれば見た目で落とされることはないだろうな。


「わかった。神代桔梗、第1試験通過を認める。」


よっしゃあ、次は実技の試験だな。

そのあと千冬が呼ばれたが、俺は次の部屋に通されたから、千冬の試験を見ることはできない。

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