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猿との和解



悪魔ギャニットとハンターが構えた

ハンターの銃が火を吹いた

闘技場から帰った鍛冶師が剣を打った

悪魔ギャニットが弾丸より速く動いた

猿達が岩のように動かない

悪魔ギャニットのパンチがハンターの銃に当たった

幾万も殺す剣が真摯な仕事によって作られる

牛の血を染み込ませた布で拭く

メキリと銃が鳴った

「おまえ、やるな……」ハンターが言った

死んだ闘士の装飾を溶かし剣を打つ

剣を打つ剣を打つ剣を打つ

その一打ちが歓喜と闘士の血

剣を打つ剣を打つ

ハンターが悪魔ギャニットを押し退けた

「おまえとはこんな形でなくちゃんとした所で戦いたい。それに俺を騙したのは猿達の方だ。白い仮面の少女に声をかけられて、平らな岩の上に連れていかれたら猿が出てきたんだ。騙されたと思った俺は逃げていく白い仮面の少女を撃ってやったがな‼」ハンターが言った

「なら、この場は俺との再戦のために引いてほしい」悪魔ギャニットが言った

鍛冶師が骨を打った

「だめだ、俺は目を取ることなんてできない! もう二度と陽の光が見られないなんて嫌だ‼」片足の猿が言った

剣を打つ剣を打つ剣を打つ

悪魔ズィーグァンが片足の猿との勝負に勝った



ハンターが洞窟から出ていく

ココと悪魔達が解放された

猿はココの両足と童話の行方を知らなかった

ココと悪魔達が猿に教えられた道で岩山を降りた

剣を打つ剣を打つ剣を打つ

鍛冶師が密告者の持ってきた白い仮面を溶かし剣を打つ



電車に揺られる詩人の背広の下に仮面を持つ

売店で笑う女が出勤前まで男と寝ていた

それが何だという

競馬場で詩人が見つけたビール缶に口紅がついていた

公園の鳩が菓子パンを求めて集まってくる

詩人が繁華街のアベックを後ろから蹴飛ばした

それの何と瑣末なこと!

詩人はもはや詩を書かないと言われたようにサラリーマンに詩を書かせる

それの何と瑣末なこと!

それが何だという

タクシーが一日に十人しか客を乗せない

コンビニ店員がバックヤードで小説を書く

それが何だという

詩人が旅行に行った

それの何と瑣末なこと!

詩人の見た湖の畔にいたアベックが落ちた

それの何と瑣末なこと!

詩人の詩人であろうと思い為すことは詩人をどんどん詩人でなくさせているのだが詩人はそれで詩人が詩人であると思い違いをしていて詩人を詩人でないと注告する近所の主婦の方がよっぽど詩人であると詩人が知らないことが詩人が詩人であれない最大の所以である

詩人が集合団地の一画の公園のブランコに座りながら吠える

気味悪がった団地の主婦が通報し詩人が交番に連れていかれる

注告されながらも詩人は詩人であるため壁のしみを見つめる

「それが何だという」

「それの何と瑣末なこと!」



ココと悪魔達が岩山を降りて森に着いた

「ここは何だか辛気臭い所だね」悪魔タタンが言った




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