第十一話:偽られた優しさ
職場で信頼されている教師・白井美雪。
彼女のクラスで目立たない少女・結月が、些細なミスで彼女に激しく叱責される。
「あなたみたいな子、甘やかされて育ったんでしょうね!!!!」
その言葉は、美雪の本心ではなかった。だが、止められなかった。
美雪は家では認知症の母を抱え、疲労と孤独に蝕まれていたのだった…。
夜、彼女の部屋の鏡に“影”が現れる。
「お前は優しくなんかない。誰よりも、自分が傷つきたくないだけだ」
声はやがて、母の姿を借りて囁く。
「お前なんか産まなければよかった」
繰り返し繰り返し囁くその声に、言葉に美雪の感情が崩れ、やがて心の奥に“鬼”が具現し始める。
輝夜たちは学校からの異変を感じ取り、満流と共に教師の家へと向かう。
玄関に入った瞬間、空気が冷たく淀む。
「この感じ……誰かの“正しさ”が歪んでる。」
輝夜は呟く…。
美雪の影から現れた悪鬼は、教師の姿をしながらも口元が裂け、教え子を嘲る。
結月の姿も幻影として現れ、美雪を責め立てる。
「誰もあなたの本当なんて見てないよ!」
輝夜は刀を抜く直前、美雪に問いかける。
「あなたが苦しいのは、誰にも頼れなかったからじゃないの?」
「……違う。私は……私が弱いだけ……!」
─────助けを求められない人はみんな自分のせいにしてしまう、本当は頑張り過ぎてるだけなのに─────
輝夜は心の中でそう思った。そして美雪に向かって問いかける。〝気付いて…!!〟そう願いながら…………。
「それでもいい。誰かの弱さを切り捨てて、あなたの何が守られるの!?」
美雪の影が揺らいだ…。
「─────今だ!輝夜!!」
満流の符が影を制止する。満流はその小さな揺らぎを見逃さなかった。
輝夜は影喰い刀に霊力を注ぎ
「影っ!討つ────!!!!」
掛け声とともに美雪の影を刺す─────!!
輝夜の一閃が悪鬼を断つ!!!!
部屋に静寂が戻った。崩れた鏡に映るのは、ただ涙を流す美雪。
「……助けてほしかっただけなのに。」
満流がそっと言う。
「言葉にするのが、怖かったんだな。」
「そうね、介護は想像するよりも孤独で大変で、一人でするものじゃないわね………。」
周りに助けを求める事の難しさを輝夜は改めて知ることとなった。
輝夜自身も内に秘めた悩みがあるからだ。
〝誰かに話してしまえば楽になるのかな?解決策はあるのだろうか…。〟
それは幼なじみでもある満流にすら打ち明けるには勇気が必要なようだ………。
ご覧下さりありがとうございました。AIノベルです。いつもの作品と読み比べて頂くと面白いかもしれません。




