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ダウンターミナル  作者: 葵みづき
1/10

Chapter1-1

「ここ、どこ?」

目を開けると、そこはゆきg__ではなく、見知らぬ部屋だった。

ムイトは、どこにでもいる極々普通の高校生だ。同年代の友達より少しマイペースで物事を客観視しがちな所はあるが、それ以外ごく普通の高校生だった、つい先ほどまでは__。

昨夜しっかり自室で眠りについたはずだが__?とムイトは記憶を遡る。

しかしどれだけ遡っても、なぜ今自分がこんな場所にいるか、答えは出なかった。

その時だった。背後から声をかけられたのは。

「おや、君は一体?」

振り返ると、そこには見知らぬ男が立っていた。

高貴そうな装飾があしらわれた服を着ている。

「誰、ですか?」

ムイトがそう問いかける。しかし男は、首をかしげる。

「はい、ここの学院長です。して、貴殿はなぜこのような所に?」

ムイトは初めて、言葉の趣旨が全く理解できない、といった現象に遭遇していた。

(学院長?ここはある種の学校?)

自分の置かれている立場がまるで分からない。そういったムイトの困惑の色に気付いたのか、学院長が口を開いた。

「ここは、あなたのような人間、が来れる場所では無いはず。どうやってここまで来たのですか?」

しかし、ムイトの頭の中はますますぐちゃぐちゃになった。

(人間が来れない?じゃあ、この人は、人じゃない?)

まるで、異世界物の小説の中に飛ばされたみたいだ、ムイトはそう思った。

「気付いたら、ここにいました。自分でも良くわかりません。あなたは人間じゃないんですか?」

ムイトが学院長にそう問いかけると、学院長は高笑いを上げたのち、

「恐れという感情が貴殿には無いのですか?」

と言った。

(ない__と言えば嘘になる)

だが、なにぶん、ムイトは今、思考がキャパオーバーしているため、酷く客観的にこの場面を捉えている。恐怖などの自己感情を抱く余裕すらもないのだ。

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