7 悪魔の子
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国の滅亡、原因はドルフィン・サフィラスか
討ち取られたドルフィン・サフィラス。彼は実は双子であり、〈悪魔の子〉※であるとの噂がある
彼は疑心暗鬼のように長年各国に戦を仕掛けた。
その結果国は疲弊。多方面に恨みを買っていたため、同盟軍が結成され、呆気なく城は陥落した。
※〈悪魔の子〉とは
双子で生まれた子どもには気をつけなければならない。片方は悪魔かもしれないという言い伝え。
悪魔は上手く人に混ざるために赤子に化けて妊婦の腹に入る。
人の腹から生まれた子に警戒心を抱く人間がどれ程いるだろうか。
悪魔は長い時間を掛けて人間をに魔に導く。
長く共に過ごした相手に対し、疑いを持つ人間がどれ程いるだろうかーー
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「あら、起きてるの。珍しい」
部屋を覗いたロベリアは、ソファで寝そべり新聞を読んでる人影に声を掛けた。ソファの人物は新聞から目を離さず、気怠そうに返す。
「〈傲慢〉、また国を滅ぼしたの? 勤勉」
〈傲慢〉と呼びかけられたロベリアはふんと鼻を鳴らす。勤勉とは悪魔にとって嫌味に当たるからだ。
「ちょっと遊んだだけよ」
「落とした人間、双子?」
「たまたまよ」
「また双子。凶兆だと騒がれてる」
言って、ひらりと新聞を振る。
「そう」
ロベリアは嬉しそうに笑った。『凶兆を生み出した』これは悪魔にとって褒め言葉だからだ。
「〈怠惰〉、あなたもたまには仕事すれば?」
「わたし怠惰」
働かないと言う意思だろう。〈怠惰〉は新聞と目を閉じた。
「楽しいのに」
ロベリアは肩をすくめ、部屋を後にした。可愛いドルフィンさま。彼の傲慢が生み出した世の混乱と、彼の最後の瞬間を思い出しながら。




