表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
7/7

7 悪魔の子

   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 国の滅亡、原因はドルフィン・サフィラスか


   討ち取られたドルフィン・サフィラス。彼は実は双子であり、〈悪魔の子〉※であるとの噂がある

   彼は疑心暗鬼のように長年各国に戦を仕掛けた。

   その結果国は疲弊。多方面に恨みを買っていたため、同盟軍が結成され、呆気なく城は陥落した。


   ※〈悪魔の子〉とは

   双子で生まれた子どもには気をつけなければならない。片方は悪魔かもしれないという言い伝え。

   悪魔は上手く人に混ざるために赤子に化けて妊婦の腹に入る。

   人の腹から生まれた子に警戒心を抱く人間がどれ程いるだろうか。

   悪魔は長い時間を掛けて人間をに魔に導く。

   長く共に過ごした相手に対し、疑いを持つ人間がどれ程いるだろうかーー

   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 「あら、起きてるの。珍しい」

 部屋を覗いたロベリアは、ソファで寝そべり新聞を読んでる人影に声を掛けた。ソファの人物は新聞から目を離さず、気怠そうに返す。

 「〈傲慢〉、また国を滅ぼしたの? 勤勉」

 〈傲慢〉と呼びかけられたロベリアはふんと鼻を鳴らす。勤勉とは悪魔にとって嫌味に当たるからだ。

 「ちょっと遊んだだけよ」

 「落とした人間、双子?」

 「たまたまよ」

 「また双子。凶兆だと騒がれてる」

 言って、ひらりと新聞を振る。

 「そう」

 ロベリアは嬉しそうに笑った。『凶兆を生み出した』これは悪魔にとって褒め言葉だからだ。

 「〈怠惰〉、あなたもたまには仕事すれば?」

 「わたし怠惰」

 働かないと言う意思だろう。〈怠惰〉は新聞と目を閉じた。

 「楽しいのに」

 ロベリアは肩をすくめ、部屋を後にした。可愛いドルフィンさま。彼の傲慢が生み出した世の混乱と、彼の最後の瞬間を思い出しながら。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ