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縁切大明神  作者: 麿猫
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八・五 親指入りラーメン

八・五 親指入りラーメン (あってもなくてもどっちでもいい場。この場で数日経過する)


狛狗が入ってくる。手にはラジカセを持っている。

狛 おたきあげはごみすてじゃないんだぞ

狗 かんちがいしているひとたちにはこまったもんだね

狛狗 なにがはいってるんだろう


狛狗、ラジカセのボタンに手を伸ばす。


狛犬達が喋っている間、猫が体を伸ばしながら入ってくる。その足元に向かってバスケットボールが転がってくる。猫はそのボールに獣らしくじゃれると見せかけて普通に手で持ち、音楽がかかった瞬間に神妙な顔で『バスケがしたいです』と呟く。

陰陽座の甲賀忍法帳が流れる。音が割れたら音作りをしたPAは切腹する。

曲中の『殲』という掛け声は全員止まって叫ぶ。皆一機死ぬ。

足早に信者、神使、妖怪たちが入ってきて思い思いに過ごす。猫は低くドリブをして人々を見つめる。阿吽が足を鳴らしながら入ってきて、猫からパスを回してもらおうとする。3人はその場にいる人たちを縫うようにしてパス回しをする。

鶴、遅れて入ってくる。周囲に目を配る最中、子供の幽霊を見つけてその近くまで行ってしゃがむ。行くべき道を指さし、頭を撫でて歩みを促す。子供の去り行く背中を見送り、手を振る。

そんな鶴の姿を見ていた阿吽猫は、鶴をバスケへ誘う。しかし、鶴、バスケをやったことがない。3人に促されて、天性の才能の無さを発揮しながらも頑張ってやってみようとする。


バスケが開始されたと同時に、崇徳院が奉納された移動式ラーメン屋台を引きながらやってきてダイナミックにラーメンを作っている。出来上がったラーメンを神使や妖怪に渡して振る舞おうとするが、崇徳院の親指がガッツリ汁の中に入っていて誰も食べない。

 崇徳院、バスケを頑張る鶴へラーメンを渡してみる。


鶴 私へ?


崇徳院 頷く


阿吽猫は『やめといてもいいぜ』と口々に囁く。

鶴、ラーメンを暫く見つめるが、迷わずに美味そうに食べる。

こうして鶴は皆から受け入れられたのであった。

曲がナイスタイミングで終わる。


頂いたラーメンを見つめている鶴以外退出。鶴は満ち足りた顔で嬉しそうにしている。

暗転

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