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夢千夜  作者: 西野了
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全国集会に行くためのバスには乗らないのだ

 職場の全国集会は列車からバスに乗りつがなくてはいけない。集会の実行委員会が手配してくれたバスにみんな慌てて乗り込んだ。僕はその雰囲気が嫌なのでタクシーで行こうと思った。田んぼのあぜ道を歩くけど藪の中だ。途中で紙コップに入ったジュースを飲むとガラスの破片が見つかった!「危ない」と思ったので、そのジュースとガラスの破片が入った紙コップとハンバーガーをあぜ道に置いた。それから大きな道路沿いに出たけれどタクシーは来ない。ここは街の中心部よりかなり離れた場所だからだ。全国集会はいつも街のはずれで開催される。僕は第一日目のスケジュールに参加できなくて、同行した人たちにも心配をかけることに苦慮した。

 僕は職場に帰りTさんの介護をしていた。すると館内から演歌が流れTさんは車いすからずり落ちて嬉しそうに手拍子足拍子をしている。この演歌のCⅮが職員室にあるはずだ。僕とTさんは職員室のスタッフに問い合わせたが、女性スタッフはそのCDはないと言っていた。

 朝になり僕は目が覚めて大きな道路から田んぼを横切った。昨夜ほどの藪はなくてとても歩きやすいし距離も短くなっている。そして駅で列車を待っていると集会参加者がぞろぞろと列車から降りてきた。彼らは実行委員会が手配したバスに乗り込んだ。僕はやっぱりこのバスには乗らなかった。

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