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夢千夜  作者: 西野了
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今日休めば1週間の無断欠勤になり、俺は首だと言われた。

 今日は昼から出勤しなければけない。しかし自動車がない。宇和島に置いてきてしまった。もう一台の軽自動車も宇和島に置いている。歩いて行かなければいけない。しかし歩いて行けば1時間はかかる。

 俺と息子が青い大きな橋の歩道を歩いていると、どうやらこの道は宇和島に通じていない。反対方向の徳島に行くらしい。俺たちが方向転換しようとした角には、ゴミがたくさん積まれており死んだ犬が硬直して四肢をピンと上に伸ばしていた。

 俺たちは職場に着いたが、そこは保育園スペースで息子が他の子どもの遊び相手になっている。俺は事務所に顔を出したが、あまり人はいない。月のスケジュールを見ると先週の水曜日が祭りでそれから木曜日、金曜日と休みで土日と合わせれば4連休だ。

 俺はあと1日休みをとったが、今日休めば1週間無断欠勤だそうだ。以前勤めていた時の上司のカワゾエさんがやってきて、「このままだと首だぞ」と冗談を言った。

 他の人は例の暴れん坊の対処に追われていた。

「どうしたのですか?」と訊くと「彼に与えた仕事が適していなかったから、暴れた」とカワゾエさんは楽しそうに言った。その仕事は大きな瓶に入った小麦色の液体を測る仕事だった。確かにあの暴れん坊には適していない仕事だと俺は思った。

 俺は今日自分の車で帰れるが、もう1台軽自動車がこちらに残っているので、明日も歩いてこの職場に来ないと思うとうんざりした。

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