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夢千夜  作者: 西野了
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二階の床に穴が開いた

 土曜日の10時になった。僕の住んでいる村の商店街がやけに賑やかだ。過疎化が進んで、いつも閑古鳥が鳴いているのに。今朝は開店前なのに店先に人たちが並んでいる!店の色もピンクや緑などカラフルだ。


 僕の家にも人がたくさん集まっている。中庭の四方には手洗い場が設置してあって、知り合いの若者も手を洗っている。いつもはふざけた奴なのに神妙な顔をして手を一生懸命洗っている。その時二階から大きな音がした。窓ガラスが飛び散り床にドガンという音が響いた。


 僕は大声を出して工事現場にいる職人たちを叱責したのだ。口を張り裂けそうになるまで大きく開けて怒鳴っているが何を言っているのか分からない。声にもなっていない。ガラス窓はすべて破損して割れたガラスが飛び散っている。床を見れば大きな穴が開いている。僕は工事責任者に何か言っている。工事業者は責任を感じたらしく、申し訳なさそうに開いた穴をガムテープで修理している。しかしガムテープでは穴は塞がっていない。


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