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冷戦4

 冷戦4


国連がまったく機能しなくなったことで世界は一気に緊張状態が高まった。

ベラルーシとポーランド国境でボーランド軍がベラルーシ側に侵入。

ベラルーシ軍は反撃したが圧倒的物量を前に破れ去った。

ポーランドの後ろにはドイツが控えていてドイツが後を押したように世界には見えた。

そして、これにより一気にヨーロッパが危険地帯になった。

オーストリア領スデーデンが何者かの攻撃を受けたのだ。

そして、国籍不明の敵軍によって占領されたのだ。

オーストリア軍はプラハに最前線司令部をおいて対抗した。

オーストリア軍は明らかにドイツ軍の仕業だと分かっていたが敵は国旗どころか目印をなにもつけていなかったのでドイツ軍とは断言はできなかった。

しかし、敵軍は空軍まで持ち出してきたのだ。

ドイツである確証はないがドイツ製のメッサーシュミット機だった。

オーストリア空軍はプラハ上空で迎撃を実施した。

敵軍機は、新型のジェットエンジンを搭載した機体でオーストリア空軍のレシプロ機は次々と破れ去った。

プラハには毎日のように空襲警報が鳴り響き、墜ちていくオーストリア空軍機が見えた。

市民は国の指導者に対して速やかに敵を制圧してほしいと願った。

オーストリア議会では米軍に要請しようということになった。



ヨーロッパには25万人の米軍がいた。

多くはオランダ、ベルギー、デンマーク、ロシア共和国に駐屯していた。

そんななかにオーストリアから応援要請が届いたのだ。

アメリカ政府中央はズデーテンが何者かによって攻撃を受けて制圧されたことは知っていた。

さらに、それがドイツ軍の民兵集団であることも知っていた。

民兵集団ごときに遅れを取るオーストリア軍の助けをしなければならないのかとアメリカ軍上層部は思ったがそれでも民兵の元締めはドイツ軍。

彼らが一枚噛んでいることは間違いなかった。

さらに、ここでドイツの民兵集団を無視した場合には、アメリカのヨーロッパでの覇権に大きく傷がついてしまう。

そのため、アメリカ軍はイタリアに駐屯していた欧州派兵第12即応師団をプラハに向かわせた。

さらに、オーストリア軍の戦費補償でアメリカ空軍第11航空師団が本土からやって来た。

70機の新型のミサイルとジェットエンジンを搭載した戦闘機と退役用の400機の機体だった。

新型機はアメリカ兵が操縦するが旧式機はアメリカ軍のものでありながらオーストリア人からパイロットを募集し訓練した。

用するに機体の処分セールだった。

この戦争で生き残った機体はすべてオーストリアに寄付されることになったのだ。

こうして、アメリカ軍の応援と支援によってオーストリア軍は体裁を整えたのだ。



欧州では各国が警戒を始めていた。

1949年には欧州各国が戦争の用意を始めていた。

もちろん敵はドイツだった。

しかし、どこの国もバカ真面目に戦争の用意をしていたわけではない。

表面上は冷静を装い、戦争準備を悟られないように秘密裏に進めていた。

オランダは露骨にドイツ国境に陸軍の砲兵部隊を隠蔽して隠していた。

スカンディナビアもまた、デンマーク南部に多数の部隊が展開していた。

スイス軍は国家の安全を守るために国内の対空爆用シェルターと山岳戦用の防衛設備を整えていた。

ロシア共和国も再軍備していた。

ベラルーシが落ちたことでドイツ領が広がり国境を接したためだった。

アメリカ軍が展開しなければいけない場所は増えているのにいる数は対して増えていなかった。

なので、数が足りなくなっていたのでロシアにいる部隊を動かしたかったアメリカ政府は自国の旧式兵器をロシアに譲渡して軍隊を整えたのだ。



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