冷戦1
冷戦突入!
この世界でもやはりWW2の後に冷戦は起こってしまった。
再び戦争が起ころうとするこの世界はどのように進んでいくのだろうか。
冷戦1
1947年 戦後から約3、4年が経過した。
世界は戦争という大きく経済を動かすものを失って経済の動きは緩やかになっていた。
それでもアメリカはヨーロッパの復興や南米、中米への輸出で好景気真最中だったし、日本もまた極東開発や満州投資、自国インフラの再編によって戦争時並みの経済状況が続いていた。
しかし、ヨーロッパ各国は戦争の被害にあえでいたし、政治も混乱していた。
ロシア共和国はひどい人的被害に加えて、アメリカと日本が開発して秘匿にして無かった事実にしてしまったため原因不明並みに荒廃した街や、焼け野原のモスクワを抱えて負債の返済と復興に苦心していて経済成長どころではなかった。
中国は内戦に次ぐ内戦で大変なことになっていた。
中国エリアには、満州、北中華、上海連邦に、四川、雲南、広州、香港、海南の各共和国で紛争が相次いでいた。
このため、欧州、日本、アメリカの資本がなかなか入ろうとしなかった。
さらに、中国で力を伸ばしていたのは蒋介石の独裁国家である上海民主主義連邦だったのだ。
訪れたジャーナリストからしたら国名の民主主義はどこにいった?
という感じの国なのだ。
秘密警察と憲兵隊によって国民はおろか軍も監視されていてクーデターも起きず、官僚達も怯えながら仕事をしている感じだった。
さらに、観光客に対する異常な行為も既に国連に通報されていて、国連の観光安全マップに最下位のレッテルが張られているのだ。
そして、そんな国が近くにあるから広州共和国や、北中華は軍拡をせざる得なかった。
不幸にも日本やアメリカ、ソ連、フランス等の使わなくなった中古兵器や放棄された兵器が多数、中古兵器市場に流れていたので彼らはそれを使って戦争していた。
さらに、南米にも火の手が上がりそうだった。
アルゼンチンとブラジルの間で戦争一歩手前になっていた。
隣国同士でよくある領土を巡った戦いが始まろうとしていた。
アフリカと東南アジア、大平洋では比較的穏やかだった。
そして、最大の危険地帯があった。
中東である。
イランはカスピ海利権を得たがトルコとの仲が悪くなった。
そもそもトルコはカフカス3国を狙っていたのにそこは独立してしまったのだ。
さらに、イランもそこを狙っていたのに影響力はトルコが強く、トルコ企業がそこの利権を持っていたのでそれを奪おうと諜報戦をアゼルバイジャンで繰り広げていた。
当然トルコ軍がアゼルバイジャンに駐屯を始めた。
アゼルバイジャンと同盟を結んだのだ。
トルコの方がイランより強かったのでそこを頼ろうとしていたのだ。
アゼルバイジャンからしたらどちらもいい迷惑だが。
さらに、カタールとクウェートの仲が最悪になったのだ。
こちらは海洋利権だった。
さらに、サウジアラビアをバックにつけたレバノンとヨルダンとパレスチナ人がイスラエルに対して戦争まがいのものを仕掛けていた。
例えば、国籍不明機が爆弾をエルサレムに落としていったり、爆破事件がテルアビブで起こったり、ロケット弾が翔んできたり。
まだ証拠はないがイスラエルは明らかにヨルダンやレバノン、そして、パレスチナ人の仕業だと断定していた。
さらに、モサドはバックにサウジアラビアがついていてその中の誰が中心人物かさえも掴んでいた。
そして、イスラエルはサウジアラビアに対して反撃の用意をしていた。
さすがに一国で攻め込むのはあれだし、あの大国を動かす証拠を探していた。