第二次世界大戦終結へ6
第二次世界大戦終結へ6
ジューコフ元帥によって遂に第二次世界大戦は終わりを告げた。
死傷者は推定2000万人。
ロシアと中国、ドイツとイタリアを中心に多数の民間人の死者も出す結果となった。
8月22日にジューコフ元帥は臨時ソ連政府首脳としてモスクワに到着した。
そして、赤の広場にあった同盟軍司令部で降伏文書に調印した。
8-22 13:15 すべての戦闘が終了。
さて、戦争が終わったので次に起こるのは講話会議である。
また、ソ連国内では深刻な食料不足になっていたのでアメリカから多数の援助物資が運ばれた。
中国ではすべての戦闘が一時的に止まった。
これからの世界の行く末をきめる会議が開かれようとしていた。
しかし、戦勝国の間でも揉め事が起こっていた。
どこで講話会議を開くかである。
ドイツはベルリンか、ヨーロッパで開くことを主張した。
あくまでヨーロッパの戦争であることを強調したのだ。
しかし、アメリカはアメリカ本土、日本はアメリカか、日本で行うことを主張した。
二国ともヨーロッパで行うことは断固拒否だった。
アメリカはさすがに国内でやるのは厳しい様相を呈していることに気づいた。
ドイツがなぜか知らないがパリを先に降伏させたアメリカに敵対心を持っていることがCIAによって分かったからだ。
そして、アメリカは大人だった。
なかなか講話会議が開催できないのは問題だと思っていたし戦後秩序にアメリカの影響力を大きくできないからだ。
ここで妥協して強者としての風格を出そうとなったのだ。
そして、日本の首都ではなくて文化都市の京都で行うことになった。
1942年11月12日。
遂に会議が始まった。
参加国はアメリカ、日本、インド、ドイツ、オーストリア、スカンディナビア、イラン、トルコ、ギリシャ、ウクライナ、ブルガリア、ルーマニア、ユーゴスラビア(セルビア)、サウジアラビア、ブラジル、アルゼンチン、イギリス、スペイン、ポルトガル、フランス、イタリア、オランダ、ベルギー、ソ連、エジプト、インドネシア、アチェ、タイ、ベトナム、ラオス、カンボジア、マレーシア、ブルネイ、南カリマンタン、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、クウェート、日本経済圏加盟国だった。
会議はまず旧植民地国とほぼそのような国の完全な独立から始まった。
南米はスペイン、ポルトガルの影響力が完全に除去されて完全に独立した。
さらに、アフリカとアジアの旧植民地国も軒並み独立した。
アラブでも独立国がいくつも生まれた。
中央アジア5ヵ国とカフカス山脈エリア三ヶ国も独立。欧州ではアイルランドが独立。
さらに、バルト三国が独立。
ロシアの飛び地はドイツの飛び地に。
ベラルーシとクリミアがそれぞれ独立。
さらに、ロシアは広すぎるとしてそれぞれ独立した。
バイカル湖以東を極東共和国として、ウラル山脈以東かつバイカル湖以西を中央シベリア共和国、ウラル山脈以西をロシア共和国として独立させた。
中国では半場内戦状態でいろいろな勢力が乱れまくっている地帯になっていたけど満州は日本が占領していたのでそこは満州人の土地として独立した。
香港は生半可に民主主義になっていたので完全な民主国として香港共和国が独立。
ポルトガルの占領していたマカオは広州を中心としてできた広州共和国に入りそのら辺はその国になった。
雲南にも雲南共和国ができた。
海南島も海南共和国として独立。
温州から杭州、上海から淮河までが上海中華民主主義連邦として独立。
武漢や、長沙、西安、北京、鄭州等が北中華共和国。
青島、威海衛を中心とする山東共和国。
重慶、西都を中心とする四川共和国。
モンゴルは地域を拡大。
ウイグル、チベットは独立。
ちなみに朝鮮も北と南でしっかり独立した。
フィリピンも独立した。
東南アジアでは新たにティモール、インドネシア、アチェ、南カリマンタン、ブルネイ、ベトナム、ラオス、ミャンマー、カンボジアが独立。
中米諸国や、カリブ海諸国も独立した。
また、ソ連の崩壊の他にも中国には多数の国家が生まれたし、フランスのアルザスロレーヌはドイツ領となった。
ベルギーからルクセンブルクが独立。
また、欧州諸国には軍事制限が加えられた。
また、同盟軍司令部に変わる国際的な枠組みとして、
国際連合が生まれた。
総会と安全保障会議からなり、安全保障会議には拒否権はなく、
常任理事国が4票、非常任理事国が2票、5年に一回変わる理事国が1票で3分の2の賛成が必要だった。
また、総会はすべての国が一票で55%の賛成で可決できることになった。
常任理事国にはアメリカ、日本、ドイツ、スカンディナビア、インド。
非常任理事国にはトルコ、オーストリア、カナダ、イラン、モロッコ。
理事国にはすべての国から9ヵ国が選ばれることになった。
そして、会議自体は12月2日まで続き、すべての国が批准した。
こうして戦争の後始末まで終わったのだった。
いかがだったでしょうか?
これで第二次世界大戦編は終わりました。
これから冷戦や、紛争、経済戦争等、世界は再び戦乱の渦に巻き込まれていきます。
それらを追ってこの小説も2020年代まで世界の歴史を追いかけていきます。
これからも応援をどうぞよろしくお願いします。
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