第二次世界大戦終結へ3
第二次世界大戦終結へ3
1942 5月1日
イタリア陸軍はナポリ近郊で同盟軍を迎撃した。
しかし、弾薬不足に将校不足のイタリア軍は、
物資もたくさんあって、士気も高く、教育を受けた精鋭兵士が多い同盟軍の中核の日本海兵隊と陸軍派遣部隊によってボコボコにされた。
さらに、圧倒的兵力を誇るインド軍派遣部隊もいて次々と戦線が崩壊していった。
そして、このナポリではイタリアは精鋭部隊に虎の子の大戦車部隊をついに投入した。
しかし、勢いと士気が高い同盟軍の電撃的な陸上作戦に圧倒的な制空権にそこから降ってくる爆弾の雨と弾幕にさすがの精鋭部隊でも対抗できなかった。
イタリア陸軍の精鋭第一師団は6時間で包囲されて降伏した。
空軍は圧倒的な航空部隊を持つ同盟軍に押されて既に戦闘機の絶対数を減らしていた。
また、市民の厭戦気分も一気に伝聞して市民はムッソリーニ総統を国家転覆罪で市民の意を受けた警察が逮捕した。
そして、臨時政府の首班を率いたのはサルディーニャ王家の皇太子だった。
彼は日本の大阪国立大学に留学していた経験がありそのときの日本の友人が彼を助けたのだ。
そして、イタリアは臨時政府の声明によって降伏した。
ヨーロッパ列強の一角が降伏したことは大きな波乱を生んだ。
イギリス 5月4日 ウィンザー城
ここに、王室関係者とイギリス軍情報部MI6の長官、イギリス海軍司令官が終結していた。
「市井の意見では速やかに降伏した方が良いという意見が大多数を占めています。しかし、チャーチル首相は降伏する気などなく最後まで世界のイギリスを守るために戦うつもりみたいです。」
情報局長官の声にほとんどの参加者はため息をついた。
王室関係者はそもそも開戦には反対だったし、軍部は開戦当時は戦争に積極的だったが1月頃から軍部は徹底抗戦は止めて早期降伏を唱えるようになった。
空軍と陸軍は本土が攻撃されていないから知らないが既に海軍は大西洋や地中海で同盟軍の強さをよく知っているし、
陸軍もアラブに派遣されていた人は大抵捕虜になっていてイギリス陸軍上層部は知らなかった。
そして、それでもなお継続して戦争を続けようとするチャーチルに対してイギリス国民は失望していた。
それなら次の選挙まで待てばいいと思うが次の選挙は一年後なのだ。
それまでに同盟軍は英本土に上陸してくる可能性が高かった。
本土決戦となれば被害の大きさはとてつもなく大きくなるだろう。
それは、彼らには享受できないことだった。
ジョージ六世は王室が政治的権限を得るのはあまりよくはないと考えていたが、それも致し方ないというのがその他の人たちの意見だった。
そして、海軍では王室を全面に出したクーデターを実施しようとしていた。
既に海軍の海兵隊や、一部のロンドン警視庁の関係者も抱き込まれていた。
王室を全面に出したイギリスでのクーデターが起こるときは刻一刻と近づいていた。
スペイン マドリード
ここでも戦争を主導した人たちをさっさと上から降ろすために王室を使ったクーデターが計画されていた。
クーデターを主導していたのはスペイン陸軍マドリード防衛軍団司令官のフランコ将軍だった。
また、それに国王が協力していた。
また、スペインではポルトガルに上陸した敵部隊からの圧力が日に日に強まっておりイギリスよりも祖国が侵略される可能性が高いことを国民が肌身に感じていた。
マドリード警備隊は15000人の歩兵師団と戦車部隊、航空防空隊、国家警察の部隊からなっていたが彼らには情報はまったく与えられていなかった。
しかし、5月4日にスペインの歴史が動く瞬間が起こった。
午前11時、マドリード防衛軍司令部前に多数の歩兵部隊が待機していた。
さらに、戦車部隊がいる郊外の基地では演習目的で全兵員が待機していた。
さらに、防空部隊には常時警戒せよという電報が昨日の夜に届き、
最大限の警戒体制だった。
空の首都防空担当の航空隊も全機離陸していた。
国家警察官は宮殿、首相官邸、裁判所、議会、そしてスペインの国防総省前に展開していた。
そして、11時ぴったりにフランコ将軍による命令が下った。
「我々、マドリード防衛軍は国家の危機に対してなにも有効な対策を打てず、我らのスペインを大きな危機に貶めようとしている。
これは、我が国にとって外敵よりも大きな脅威である。
速やかにこの脅威は取り除かなければならない!!
そのために私は諸君に命令を下す。
速やかにスペイン共和政府を制圧し我々による政権を立てよ。
そうすれば、諸君は負けずに戦争は終わる。
君たちの行動に期待する。」
そう、フランコ将軍は言った。
兵士たちは一斉に動き出した。
こうして、第二次世界大戦のヨーロッパにおける情勢が大きく変化し、さらに、スペインの命運を変えた革命が始まった。
1942-5-4-11:00 第二次スペイン革命勃発
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