逸材?
こんな社員、ホントにいたらリストラじゃないかな?そう思いながら書きました。
雑誌会社の廊下を歩く今井と神崎。
今井はとても驚いた表情で騒いでいる。
「えぇー!!先輩、あの一週間でほんとにじゃあ人事異動が…」
「もち。高科社長は奥さんに弱いのよ。」
「でも、まさか、えぇ!!これからエージェントは?」
「今頃、CADの操作も解らないでエージェントに来たのかぁって一括しながら会社全体困惑してるんじゃない?」
「会社全体?会社全体って…その人、そんなに覚えの悪い新入りなんですか?」
「それだけじゃない!!廊下で社交ダンス、ホールでワルツ、取引先の社長とフラメンコ!!」「すごいじゃないですか!!」
「すごくない!!会社としてはそれが迷惑なのよ。…でもまぁ、見てなさいよ。」
株式会社エージェント 社長室
「君の話しはよぉく聞いているよ!!なんでも、神崎建設のご推薦で逸材だと。」
「え?え?あ、そ、そうゆうことになりますね、はい!ははは…」
“上司に毎日叱られていた私が逸材?”
と言わんばかりの顔で困惑気味の新入り。
社長室には新入りと社長、社長夫人、そして高科大佐の姿。
「まあ神崎建設は少し小さい会社だが、私としては少し興味の合った会社でね。あの時は喜んで配属するようにこっちから頼んだようなもんだよ!!まあ無駄話も何だから、紹介と行こうか!これがうちの息子の大佐、今は副社長だが次期社長で、こっちがうちの妻の律子。で、私が社長の高科大悟だ。」
「ヨロシクお願いします!社長!!」
とっさに新入りは手を差しだし握手を求めた。
急に握手をしだす新入りに不思議な目線を送る三人。
“ほんとにこの子、CADデザイナーで平気なの?”
と社長と律子は思ってしまった。
「私の紹介をします!!私は今年21のB型の染井モモノです!!」
まるでどっかの舞台人のように声のデカいモモノに三人は圧倒された。しかし…大佐は違う意味で圧倒されていた。