082●教えて!
「提督、あの爆発は本当に、エンジェラム星間連合所属艦隊の訓練だったのですか?」
「そうじゃないのかな?向こうの司令官がそう言ってるんでしょう?」
「いや、しかし、恒星が1つ吹き飛んでまうほど、のエネルギーやったんです。あんな訓練ってあるんですか?」
「わたしには、わかりませんね、グレッグ。あなたの方が情報通ではないですか。何と言っても、大佐でしょう?」
「いえ、大佐なんて提督からご覧になれば、どうということのない階級でしょう?今でも、提督のもとには、いろいろな情報が来てるんでしょう?エンジェラム星間連合のご出身ですし。何かご存知なら、教えてくださいませんか?」
エンジェラム星間連合は、
数多の星雲に広がる、数多の星系で構成された大連合だ。
その技術力は、計り知れない。
なぜ、銀河連邦テラと協力体制にあるのか、そもそも不思議なところだ。
その恩恵を享受できるのは、ありがたいのだが。
しかも、800万隻が、1個艦隊というのは想像を絶する。
巨大な球体型要塞自体が、ワープすることもあり得ん!
今回は、爆発しか目撃できなかった。直接、その威容を見たかったものだ。
残念だ。
何より驚くべきことは、あれだけの力を持ちながら、
紛争において、実際に発砲したことがないということだ。
我々が知る限りだが。
今回の爆発が、訓練というのが事実なら、初めてその威力を見せたことになる。
これまでのどの記録を見ても、星間連合と戦闘が開始される前に、
どういうわけか外交的に決着がついてしまっている。
どの星域の、どの紛争も、いつの間にかうまく収まって、
戦争をしかけると馬鹿をみる、という結末だ。
「お願いしますよ、提督!何か知ったはるんでしょう?教えてくださいよ。」
「だから、知らない、分からないって。それに、知っていたとしても、教えませんよ。」
「何んでですか?何かご無礼なことをしましたか、提督?」
「それそれ。その提督というのは、やめてくださいって、何度も言ってるではありませんか。あなたがそれを止めない限り、知っていても教えません!」
これは口癖ですやん。あなたを提督と呼ばへんって、無理です!教えてくださいよ、提督ー!
グレッグ大佐は、真剣に興奮するとお国言葉が出る。またしても、であった。




