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041●“The only tired I was, was tired of giving in.” & 042●博物館になった古い学校

041●“The only tired I was, was tired of giving in.”


唯一の疲れは、屈服することに疲れていたことだった。(ローラ・パークス)



042●博物館になった古い学校


卒業式を終えた!いやあ、教師やってて良かったあ。

学年団、みんなで分乗して1泊2日の学年旅行だあ!

半四郎先生、ありがとう!

のんびり喋りながら、理科のカワイ先生も、いつもは四角四面なのに、もう酔っ払ってる。

いいなあ、この解放感!


やって来たのは、来地小学校だ。

やっぱり、こういうのは見ておかないと。

明治の学制発布と共にできたんだよね。

今は博物館だ。モダンだあ。木造の洋風建築、ってオシャレ!

館内の展示も楽しみだ!


うーん、どうも感動しなかったな。

学級通信だって、古色蒼然だけど、わたしが作っているのと同じような感じだったし。

新しい気づきは、なかったよなあ。

半四郎先生は、やたらと感心してるけど。

まあ、いい経験だったな。外に出ようっと・・・。あっ!違う!違う、違う!

昔の学級通信がわたしのと同じだったんじゃないんだ!


わたしは気付いた。

なぜ半四郎先生が感心していたのか。

わたしは理解した。鳥肌が立つ。

太陽の光が、違って見える。

来地学校の展示物、みんな今と同じように思った。

違う。わたしたちが、来地学校と同じだったんだ。

・・・進歩していないんだ、わたし。

この人たちが始めてくれたことが、脈々と現在まで受け継がれて来たんだ。

・・・名前も残らない、教師たち。

その人たちの’遺産’で、今の教育があるんだ。

・・・わたしは100年後の人たちに、何かを残せるのだろうか。

考えなければ。見えないバトンを託されたんだ。


あれから、どれだけの時間がたったのだろう。

定年退職後、週3日、区役所の教育相談係をささやかに務めている。

年をとると、若い頃のことを思い出す。

今でも、職員旅行ってあるのだろうか?

いろいろなものがなくなっていった。

思い出が増えるのは、老人の特権だ。

この職場も悪くない。

大人になった教え子たちが時々、窓口に来る。

最初はお互い、びっくりしたよね。

「先生、なつかしい!あの時の英語の歌、おぼえてます!」って。

ありがたいね。とても、ありがたい・・・。








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