魔力操作
次とその次の話で一気に時間が流れます。
うーむ、感情描写が難しい・・・
「ふわあ~」
昨日と大体同じ時間に起きたクラウスは早速昨日できなかった魔力関係の確認をすることにした。
(とりあえず魔力を感じるところから始めるつもりだけど、なんとなくわかるんだよね……)
クラウスはすでに【魔力操作】スキルがあるため自分の中にある少量のエネルギーを感知できている。
(うーん。まずはこの魔力?を動かしてみようかな)
クラウスは魔力?だと思われるエネルギーを体に循環させようとする。
すると、若干ぎこちないが体を循環させることに成功した。
(意外と簡単だな、スキルとっておいてよかったよ。ここで手こずったら先に進めないからな。)
(よし、次は体の外に魔力を出す練習だな)
あっさりと魔力の循環に成功したクラウスは次に魔力を体の外に出す練習をすることにした。
(魔力を掌に集めてと、よし!放出する感じに……)
放出しようとした時、体から力が抜ける感覚した。
その瞬間クラウスの意識は闇に沈んでいった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「ふわあ~~(あれ?俺どうしたんだっけ……)」
クラウスが意識を失ってかなりの時間がたったのか窓の外は真っ暗になっていた。
(かなり寝てたみたいだな……ん?)
誰かの息づかいが聞こえることに気付いたクラウスが目だけ動かして横を見るとアリサが椅子に座って寝ていた。
(あれ?なんで母さんがここで寝てるんだ?)
アリサは普段ここで寝ることはない、しかし今はここで寝ている。
つまり、何かあったということだ。
「あうううぁあああ」
とりあえずアリサに聞こえるように声を出してみることにした。
すると声に気付いたのかアリサが目を開けた。
その途端、涙を流しながら抱き付いてきた。
「**********************」
動揺を顔にこそ出さなかったが頭の中ではハテナがいっぱいだ。
「*************************************」
泣きながら抱きしめてくるアリサを見てクラウスは思った。
(そっか……おれ意識がなかったんだよな。心配させちゃったな……)
いい母さんを持ったな俺、と思いながらもここまで心配させてしまったことに若干の罪悪感を感じながらもアリサを安心させようと微笑みかけた。
アリサは笑った顔を見て落ち着いてきたのか、クラウスを抱きかかえた。
「*******************************」
唐突の死刑宣告。
(っちょ、ちょっと待とうか?さすがに心構えが……)
そんな焦るクラウスをよそに無慈悲にも試練の時は刻々と近づいている。
(はあ~現実逃避タイムスタート。とりあえず、気絶したときに体から力が抜ける感じがしたからたぶん魔力がなくなったんだと思うけど……)
そう思い、ステータスを開くことにした。
名前 クラウス=エルファス
レベル 1
種族 人族
職業 【月夜の道化師】
魔力 100
称号 〖伯爵家〗〖転生者〗〖読書家〗〖狂気願望〗〖物語を求めるもの〗〖笑いを渇望するもの〗〖リインの話し相手〗
加護 輪廻の神 カルナシオンの祝福(異世界)
輪廻の神 リインの祝福
固有スキル
【狂気】【神眼】【神託】
職業スキル
【仮面】
発展スキル
【隠蔽】【千里眼】【地獄耳】【気配同化】
基本スキル
【速読】【並列思考】【高速思考】【観察】【算術】【魔力操作】
【身体強化】【危険察知】【速読】【念話】【契約】
(あれ?)
表示したステータスは昨日となんら変わらなかった。
そう、なにも変わっていないのだ。
クラウスは魔力切れで気絶した、つまり起きた後魔力が上がってるはずなのだ。
リインも言った通り、一般には知られてないことだが手っ取り早く魔力を上げるには幼少期から魔力を枯渇するまで使い、気絶することによる超回復が一番なのだ。
といっても、ある程度の才能がないと上がる量もたかが知れているのだが。
しかし、クラウスの魔力は初期値の100のままである。
(うーん、これくらいじゃ上がらないもんなのかな?とりあえず毎日繰り返してみるかな)
そんなことを考えていると、いつの間にかお腹いっぱいになっていたので口を離した。
「*****************************」
何かを言ってアリサはクラウスをベッドに戻して部屋を出ていった。
(今日は心配させちゃったな……次からの訓練は夜寝る前にやろう。そうすればたぶん大丈夫でしょ)
今日はもう寝るか――そう思ったクラウスは回復した魔力を使い切り再び暗闇に身をゆだねた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「クラウス~~~ご飯の時間ですよ!!」
アリサは大声で言いながらクラウスの部屋に入った。
そこにはベッドの上で気持ちよさそうにすやすやと眠る息子の姿があった。
「うふふ、気持ちよさそうに寝てるわね」
そう言い、クラウスをなでながら顔を眺めていた。
「ずっと顔を眺めていたいところだけどそろそろ起こしてご飯をあげなきゃね」
抱きかかえて起こそうとするが全く反応がない。
「起きないわね……」
アリサはゆすっても起きない息子を見て不安になってきた。
手を握ったり、顔をつついたりするがやっぱり反応がない。
「大丈夫、よね?とりあえず寝かしてあげましょう」
心臓の止まるような恐怖を抑えつけ、震える声でそう言った。
クラウスをベッドに戻して息をしているか確認するアリサ。
「息はしてるわね。うん大丈夫、眠ってるだけ」
自分に言い聞かせるようにつぶやき、椅子に座って反応のない息子を眺める。
しかし、眺めているうちに睡魔が襲ってきたのか、いつの間にかアリサは寝てしまった。
「あうううぁあああ」
声が聞こえた気がしたアリサは飛び起きるように目が覚めた。
すぐにベッドのほうを向くと、そこにはこちらを見ているクラウスがいた。
その瞬間アリサは泣きながらクラウスに抱き付いた。
「よかっだぁああああああああああああああ」
アリサはまさか自分がここまで心配しているとは思わず、とっさに抱き付いてしまったことに動揺しながらも息子に何事もなかったことに安心していた。
「ご飯の時間だからっで、起ごじでも、まっだぐ、反応ないがら、何かあったんじゃないがど」
少しの間抱きしめているとクラウスがこちらに向かって笑いかけていることに気付いた。
それを見た途端アリサは力が一気に抜けた気がした。
「大丈夫そうね。それじゃあ、お腹すいてるでしょ?おっぱいの時間よ」
その瞬間クラウスの顔がピクリと動いた気がした。
気のせいだと思い、いつも通りおっぱいを与えた。
おいしそう?に飲んでいる息子を眺めながら、ふと考え事をしていた。
(そういえばこの子、おっぱいのんでいるときなんだか恥ずかしがってるように見えるのよね……さすがに気のせいよね。)
実際大正解なのだが、まさか生後一、二週間程度の子供がおっぱいで恥ずかしがるわけないと思い気にするのをやめにした。
しばらくすると、お腹いっぱいになったのかクラウスが口を離した。
「あなたは私が守るから、だから今は心配せずに眠ってね」
反応のない息子、心臓の止まるような恐怖を思いだしアリサは改めて決意した。
そして、クラウスをベッドに戻し部屋を出ていった。
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