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異世界で道化師は笑う  作者: √3
第一章 狂気
7/20

スキルを使ってみる

もう少しで主人公強くなるのでお待ちを。

「ふわぁ~」


 この世界でも太陽や月の仕組みは一緒なので東から昇り西に沈む。

 クラウスの部屋の窓は東向きなので太陽が昇ってくるとちょうど窓から光が差し込んでくる。

 差し込んできた光でクラウスは目が覚めた。


(ああそうか、昨日は寝っちゃったんだっけか)


 まだ寝ぼけている頭を働かせて昨日のことを思い返していた。


(それじゃあ昨日の続きでもしようかな。ステータスっと)





 名前 クラウス=エルファス


 レベル 1


 種族 人族


 職業 【月夜の道化師(ルナテック・クラウン)


 魔力 100


 称号 〖伯爵家〗〖転生者〗〖読書家〗〖狂気願望〗〖物語を求めるもの〗〖笑いを渇望するもの〗〖リインの話し相手〗 


 加護 輪廻の神 カルナシオンの祝福(異世界)

    輪廻の神 リインの祝福


 固有スキル


狂気(ルナティック)】【神眼】【神託(オラクル)


 職業スキル


仮面(ペルソナ)


 発展スキル


【隠蔽】【千里眼】【地獄耳】【気配同化】


 基本スキル


【並列思考】【高速思考】【観察】【算術】【魔力操作】

【身体強化】【危険察知】【速読】【念話】【契約】




(昨日は固有スキルを調べたから次は職業スキルだな)


 クラウスは職業スキルの【仮面】から調べてみることにした。

 職業スキルはその名の通り、職業の種類によって個別に修得することができるスキルである。

 例えばこの【仮面】の場合はクラウスの固有職である【月夜の道化師】特有のスキルということになる。

 この職業スキルこそが職業の利点であり強みでもあるのだ。


(しかし【仮面(ペルソナ)】ねえ。ずいぶんと厨二心をくすぐられる名前だこと)



【仮面】


 一定以下の感情を無意識に制御、意識的に完璧な感情表現をすることができる。



(これはなかなか使えそうだな。)


 “一定以下の感情を無意識に制御、表現することができる”つまり常に完璧な演技をしているということになる。


(一定以下の感情がどのくらいかわからないけど、ある程度の感情なら自由に演じることができるのはなかなか使い道が多そうだな。)


 クラウスの【仮面】スキルは確かに便利である、そう明らかに便利すぎるのだ。

 同系統のスキルに【ポーカーフェイス】があるが、感情に作用できる【仮面】に対してこちらは動揺を顔に出にくくなる程度だ。

 しかもこのスキルは狂ったような説明文をもった【月夜の道化師】のスキルでもある、便利すぎるのはおかしいのだ。


 しかし、この時のクラウスにはこのスキルの危険性に気づくことはできなかった。



 しばらくしてクラウスはすべてのスキルを調べ終わった。

 ちなみにほかのスキルの説明はこうだ。


【速読】


 文章を読み、理解する速度が上がる。


【並列思考】


 複数の物事を同時考えることができる。


【高速思考】


 意識的に思考の速度を飛躍的に上げることができる。


【観察】


 小さな変化に敏感になる。


【算術】


 計算速度が上がる。



 大体が文字通りの効果だ。

 やはりこれらは基本スキルということもあって効果が補助程度に収まってる。

 ちなみに【並列思考】【高速思考】は基本スキルの中でもかなり有用な効果を持っており、習得することは困難である。

 ではクラウスはどこで手に入れたのかという疑問が生まれる。

 でもまあ、結果から言ってしまうと、人は死を覚悟すると走馬灯のようなものが脳裏を駆け巡る、この状態こそが高速思考と並列思考なのである。

 つまり、この二つのスキルは例外はあれど基本的には死にかけるほどの出来事がない限り習得できないのだ。

 そんなスキルをほとんど苦労もないといったらあれだが、習得できたクラウスは運がいいともいえる。



(ふう~全部確認終わったな)


 クラウスが全部確認して一息ついていると突然部屋の扉が開いた。


「クラウスーー。********」


 そう言いながら銀髪の美人が部屋に入ってきた。


(遂にやってきてしまったか……)


 まず今入ってきた美人はクラウスの母親である。

 そしてクラウスはまだこの世界の言葉が自分の名前しかわからないので、何を言っているか理解できない。

 しかし、母がこの時間に部屋に入ってくるということは理由は一つしかない。



 ご飯の時間、すなわちおっぱいである。


 考えてみようか、銀髪美人の母親が胸をさらけ出して口元に近づけてくるのだ、恥ずかしくないわけがない。

 これが普通の赤ん坊なら何の遠慮もなくおっぱいを吸うことができるのだが、クラウスは見た目はかわいい純粋無垢な赤ん坊でも中身は思春期真っ盛りの高校生なのだ。

 いままではほとんど意識がなかったので恥ずかしがらずに済んだのだが、今は意識があるのだ。


 つまり完全な羞恥プレイなのである。


 健全な高校生が耐えられるはずがない、ゆえにクラウスにとってご飯の時間こそが二度目の人生最初の試練だといっても過言じゃないのだ。


「あう~~~ああああ(くそ、どうする俺。完全に羞恥プレイだぞ!!)」


 そんな心の叫びが母親に聞こえるはずもなく、無慈悲にもクラウスの視界には試練という名のおっぱいが広がっていた。


「だうっ、ばぶ(こうなったらやけだ)」


 さすがに観念したのか、クラウスは目の前の試練を超えることにした。



(いやぁあああああああ!!マジ恥ずかしい……っとそうだ!!)


 恥ずかしさのあまり何か別のことを考えようしたときあることを思いついた。


(このままじゃ恥ずかしくて死にたくなるから、とりあえずスキルの確認をしてみよう。うん早速そうしよう!! とりあえず【神眼】の確認を中心にするか。)


 現実逃避のいい案を思いついたクラウスは早速【神眼】を使ってみることにした。


(うーーーーん。よく考えたら使い方知らないな……とりあえず母さんにむかってここ発動してみるかな。っとおお!!」


 クラウスが【神眼】を使うと目の前にステータスが現れた。



 名前 アリサ=エルファス


 レベル 75


 種族  人族


 職業 【魔導士】


 魔力 2538000


 称号 〖伯爵家〗〖伯爵の妻〗〖母親〗〖Aランク冒険者〗〖雷帝〗【お転婆娘】

 

 加護  魔法の神 ヘリオスの加護


 固有スキル




 職業スキル


【魔力解放】


 発展スキル


【魔力支配】【雷魔法】【身体強化】【詠唱破棄】



 基本スキル


【魔力操作】【身体強化】【風魔法】【光魔法】【詠唱省略】





(あれ?ちょっとすごすぎないかな?)


【神眼】の確認をしようと思って使ったら驚きの事実を知ってしまい唖然とするクラウス。

 生まれてきたばかりのクラウスはまだ知らないことだが、レベル75というのはかなりの高レベルである、さらに称号欄の【Aランク冒険者】というのも十分おかしい。

 この世界には所謂異世界物の小説にあるテンプレに近い冒険者という仕事があり、その冒険者にはF~SSまでのランクがつけられている。

 その中でAランク冒険者というのは大勢いる冒険者全体の中で一割にも満たない熟練者たちなのである。


 もう一度言うが生まれてきたばかりのクラウスがそんなことを知っているわけがない。

 だが、魔力二十万越え、発展スキル持ち、物騒な称号〖雷帝〗これらを見れば何も知らなくても十分すごいということがわかる。

 魔法の発展スキル【雷魔法】に関しては少なくとも【風魔法】を極めていなければ習得することができない。

 さらに魔法の神の加護まで持ってる、驚く材料としては十分だ。


(あはは……身内が化けものでした)


 現実逃避のためにスキル検証を始めたのにまた現実逃避したくなったクラウス。

 とりあえず本来の目的であった【神眼】について考えることにした。


(とりあえずこの【神眼】は少なくとも(……・・)ステータスを見る能力があるということがわかったな)


 そう、クラウスは【神眼】にはまだほかに能力があると疑っている。

 “神の眼”なんて大層な説明がされているのだから相手のステータスを見るだけ能力だけなわけがないと考えている。


(まあいいか。とりあえずステータスを見ることができるということがわかっただけ良しとしよう)


 そんなことを考えているとようやく羞恥プレイが終わったようで抱きかかえられていたクラウスはベッドに寝かされた。


「ふわぁ~(やっと終わった……そういえば母さん名前アリサって言うのかよく考えたら知らなかった)」


 母親の名前を知らなかったことに今さら気づいたクラウス。

 そして満腹感からの睡魔によるあくびをしていると、そんな彼を見たアリサが何かを言って部屋から去っていった。


(言葉がわからないのは不便だな。まだ自分の名前くらいしかわからないよ)


 それもそうだろう、逆に生まれて一週間程度の赤ん坊が言葉を理解できたら明らかにおかしい。

 というか、それこそ天才というものなのだろう。


(言葉は優先事項だな。さっさと覚えないと不便すぎる)


 といってもクラウスは【念話】を持っているため意思の疎通自体は可能なのだが、さすがにこの時期の赤ん坊が自我を持っているというのは気味が悪い。

 ゆえに、よっぽどのことがない限り切ることがない最終手段になってしまっている。


(それにしても魔力二十万越えかあ。俺もそこまでいけるかな……よし魔力を上げる修行をしよう)


 唐突にやる気になったクラウスがとりあえず魔力を感じるところから始めようとするが、襲い掛かる睡魔が邪魔をしてくる。


(だめだ……ねむい。うん、明日からやろう)


 睡魔に負けないよう努力したが結局あきらめたのか、窓から差し込む日差しの中、暖かなまどろみに身をゆだねるのであった。








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