表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/13

六月の手紙

お兄様へ


ジメジメした季節がやってきましたね。私の心も今ジメジメしています。

このジメジメした季節をお兄様はいかがお過ごしでしょうか。毎日明るく、その明るさは太陽のよう、とまで例えられる陽気……こほん、元気なお兄様なら、梅雨などと軟弱な季節は吹き飛ばしてしまうのでしょうね。

さて、もはや定番となった上司のお話になります。

最近上司がおかしいです。いえ、おかしいのは元からなのですけれど、いつも以上におかしいのです。

なんか自分で私にトラップ仕掛けてくるくせに助けてくるのです。意味不明です。しかも毎回毎回恩着せがましく、僕がいなかったら大変なところでしたね、とか言ってくるのです。意味不明です。上司ががいなければそもそもトラップなんてないんですが。後お礼金を要求されそうで助けられる(まあ、上司が仕掛けたトラップなんですけど)度に不安を感じてしまいます。

また、最近よく食事に誘われます。本当に上司が何を考えているのか理解不能です。正直毒が仕掛けられてそうで恐ろしく断りたいのですが、彼は上司、下っ端が口出しなどできません。今のところ害はないですが、最初甘い言葉をはいて油断したところで牙をむく、なんてよく聞く話。注意は決して怠りません。

と、こんなおかしな上司ですが、最近はだいぶ仕事にも上司にも慣れてきました。嫌味を聞いても……イラッとはしますが、受け流せるようになりました。そんな時の上司の顔は少し拗ねたようで面白いです。

私この仕事一年くらいなら耐えられるかもしれません。応援していてください、お兄様。そして目指せ、億万長者。


立派な社会人に近づいたメアリーより

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ