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最後の手紙

お兄様へ


私が就職してから一年が経ちました。最初はどうなることやらと思っておりましたけれど、まさかこんな展開になるとは思ってもいませんでした。

上司とも上手くやっております。それはそれは幸せすぎるくらいに上手く。

お兄様が心配してくれていた婚約者のお話ですが、表向きにはそうなっているけれど、お互い想い合う方がいらっしゃるようです。

今はまだ吸血鬼の方々が五月蝿いのだそうですけれど、そろそろ決着がつくから何も心配はいらない……と言われました。決着とはなんなのか……気にならない訳ではないですけれど、知らない方が幸せなのだと思うので詮索はしないようにしようと思います。

……と話がずれてしまいましたね。ですので、お兄様、二股、とか愛人とか、そういうことにはならないので安心してください。愛人どころか私その方にとても良くしてもらっているのです。

二人は幼馴染みのようで、最初は気軽そうで、上司の幼い頃を知っている彼女に嫉妬したりしてしまったのですけれど、今では二人は親友なのだ、とわかったので、嫉妬もしません。今は上司の幼い頃の話も聞けて嬉しいです。

話は変わって、賭けのお話です。ふふふ。お兄様、私、一人勝ちをしてしまいました。その事実に怒りが無い訳ではないのですけれど、大金が手に入ったので許しましょう。

お城にはお暇で財力のある方が多いのですねえ。まさかこんなにお金が手に入るとは……。持っているのも怖い大金なので、お兄様に送ろうと思います。領地のため、お使いください。ついでに雨漏りもなおしてくださいね。

さて、お兄様。また、新しい一年がはじまります。去年の今頃は不安しかありませんでしたけれど、今は不安よりも期待の方が大きいです。

お兄様、私この先もこの場所で頑張って行こうと思います!応援していてくださいね!


新しい一年をはじめるメアリーより

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