自爆特攻、範囲外からの刺突
半目でベソかいてる幼女を見下ろす、うん、清々しい位の嘘泣き。
「…………………………褒美、を受けたもうと思われます………………。 」
「そこまで嫌なのか!?」
「言わないけど、何が面倒くさそうとか、絶対ろくでもないとか、言わない、けど、言わないけども……い、いやァ、ジャナイヨ? 」
「”とか”の部分をもう少し頑張って腹に収めることは不可能だったかのぉ!? 泣くぞ! 希少なロリババアが泣くぞ! いいのか!? 罪悪感がパないぞ!? 」
「罪、悪…感……? なのじゃ……? 」
「罪悪感を知らぬ心がなかった悲しき怪物なのか、我に対して罪悪感なんぞ抱かんのどっちじゃ? 返答次第で抱き着き漏らすぞ? 取って付けたように我が付け忘れてる属性を付けよって…!!」
紅い髪を振り回し怒りを表す幼女に向かって出来るだけ真剣な表情を【演劇】の【スキル】を使ってまで作って語り掛ける。
「よぉく考えてくれ、名も知らぬ我幼女よ。」
「お、おん。 語り掛け方がものすごォく気に食わぬが聞いてやろうじゃないかのじゃ。」
「…………………我幼女に今の所感じる罪悪感はゼロに決まってるジャマイカ。」
「ほ、ほ──ぉん? 」
力強く俺の方に前進しようとする我幼女の方を万物を握り潰すくらいの力で抑える。
「母上様、落ち着くのだ、己は目の前で想い人に飛び付き尿を漏らす母上様を見たくない、なんなら想像すらしたくない……!! 」
「HA☆NA☆SE!! 我はこの邪智暴虐の男にトンデモ水爆をカマしてやらんと気がすまぬのじゃ!!!」
ぐギュギュギュッッ と音を鳴らしながら突進してくる我幼女を片手で力を操りながら抑えながら俺は考える、確かに今の返答は俺が悪かった。 でも二 八であっちが悪い気がする。
荒れ狂う暴水自爆特攻我幼女を抑え込み完封し、漸く話が進む。
「────では、神代ですら一度も行使されなかった〘終焉〙の試練を乗り越えた汝に、褒美を賜わろう。」
「どうしよう、ホントにいらない」
「汝様汝様、本音と建前が完全に逆だ、見ろ母上様が完全にピキってる。」
おっと……
「褒美は────我「返品を行使します。」返品不可じゃ。」
「ぅぅぅるぉぉぉぉぉ!!!! 好感度最底辺まで下げれば変なフラグ立たないと思ったのにィ!!!」
「諦めるのじゃ、突破者よ。 我はこの報酬は試練を与える、そう決めた時から褒美は決まっていた。 観念も大事な感情じゃよ。」
無駄に綺麗なキメ顔しやがって……
「ふむ、ここは一つ、常に汝様の側の己が案を出そう……………………皆の反対意見を集めるのはどうか…?」
「亜樹、ありがとう……でもな、俺の嫁さん全員何でかこうゆう時だけ限定で無干渉なの、それどころか相手にバフ掛ける始末、」
「……ふぅ、──諦めも、肝心だと己も思うぞ」
「女性を受け取るのに諦め、と失礼な取り方したくないが……、とりあえずありがとう。」
「我が言うのもなんじゃが、伏線もクソも無かった完全な不意打ちなのじゃから、しょうがないと思うぞ? 我が言うのもなんじゃが。」
……おれ、もうすこしちゃんとすごしてこいびととかそうゆうかんけいになりたい………
《……………ちゃんと過ごして恋心も愛情も上手く交わせ無かったのが今祟って来てるのでは……?》
「ぐふっ………」
「一瞬智核殿の気配を感じたと思ったら汝様が突如吐血した…!? 」
「大姉様が今突破者を突き刺してったのじゃ…! 恐ろしく的確な早業……!」
たったの一文で合計7人突き刺してったなぁ……!! 今嫁さん幼なじみ達が胸抑えて吐血しとるぞ……!!
※白夜は嫁さん全員に思考と現在をリアルタイムで見られています。 ……他で動いてる分身? も含めて。
よし(?)なんとか区切りが付けれました……。
夏バテがテラキツすッス…… 暑すぎませんかね今年の夏……
皆様、お読み下さい感謝致します。 ではまた来月!




