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俺が理不尽です  作者: セロリM
足の引っ張り相い・試練を与える迷惑宮

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閑話:元暗殺者? 達の現在 《4》

 



「【暴走期(スタンピード)】つぅと、アレかダンジョンからモンスターがわんさかと湧き出るやつ。」


 ディランの簡単な【暴走期(スタンピード)】像に指を立て同意する。


「そうそう、ソレっ」


「んまぁ、いいけどよぉ、特別対応って何すんだ? イマイチこれッってゆうのが思い浮かばんのだが…?」


「モンスターの群れを一人で壊滅させろとかかァ?」


「ムー……やれない事もないネ。」


「サクサクゴクン……。戦力的に計算して不可能と断言する。」


 三者の反応を見て「んな無茶させんよ…」と苦笑いを浮かべる。


「うんじゃぁ、ラノベに習って(コア)を破壊とか?」


「それこそ無理(・・)だよ」


 俺の心情的にも、今の人類的にも。


「無理、なァ? …えらく断言するじゃねェか。」


 俺の言葉に疑問を持ったエヴァが食い付いてくる、そこには自分の実力が不足してると言いたいのか? とのプライドも見え隠れしている、負けず嫌いだなぁ……けど、尚も言おう。


「うん無理、だね。」


「ヘェ、白夜がそうまで断言するならァ、本当に無理なんだろうな、勉強に教えてくれや、そんなにヤバいのか?」


「ヤバイね、超ド級に。」


 俺は皆に語る、ダンジョンが外へ出る事を許可してる個体がどれ程──世界に配慮されているのか。


 大陸を引き摺る巨人、海を飲み干す戦狼、禁呪を幾万と行使する魔人、終末を告げる聖剣の具現、星の終わりを弄り嗤う原罪、竜。


 そして出てくるモンスターの最高存在(Lv)なんて足元にも及ばない存在(Lv)のモンスター。


 またはそれ等が持つ一つ一つが大陸を破壊する程度なら容易く出来る”ダンジョンウェポン”を装備する無数のモンスター。


 数も負け、質も負け、築いた文明すら負けている。


「そんなのがコアに近付けば近付く程ありふれて存在する、当然のようにな。

 そんで、無数の奇跡の上にコアに辿り着けたとしても、だ。 そもそもコア自体がそれらをものともしない程強い、馬鹿みたいに強い。 何度か権能って言う理不尽な力を見たけど、コア達の扱う力もそれと似た様な感じしたな、質が桁違いにヤバかったけど。」


 そもそもエネルギー的には単一宇宙を凌駕するんだぜ? それにどーうやったら人類が勝てるんだよ、そもそも、それも軽く見て(・・・・)だからなぁー、実際はもっと上があると見ていい。


 話を一通り聞いたエヴァの顔が引き()り、ディランも同様に顔が引き攣った、リェンファはなんかうへぇ、って顔してる? でもどこか楽しそうだ。 んでカロナは興味無し(ポテトサクサク)、と。 聞いてはいるんだろうけどな


「そこまで差がありャ、俺のプライドも刺激されんなァ、あまりにも違い過ぎる。」


「え、てか何でまだ俺達滅ばされてないの? 話聞く限り余裕だろ?」


「なんでも母様の言い付けだとさ。」


 俺の返答を聞き、リェンファがああ、やっぱりみたいな顔をしている。


「弟弟子、さては知り合いに(コア)いるネ?」


「知り合いってか──嫁。」


 後ろに(秘書らしく珍しく)控えてた氷花が珍しくクスクスと、”想像の斜め上を飛んでったなこの非常識の塊”と思ってそうな顔で唖然とする3人を笑う


「ま、だからある程度以上には詳しいよ、世間に公表する気はさらさらねぇけど。」


 笑いながらそう言うとエヴァ、リェンファ、ディランの3人が再起動する。


「敢えて理由は聞かないネ。」


「てか聞くまでもねェて、な! ケラケラっ!」


「何処の人間も文句だけは一丁前だからなぁ、どうも出来ねぇくせに、いざやればやったで危険視してくるし。」


「それもあるけど、嫁さんの姉妹を他者と天秤乗せて嫁さんが勝ったからなぁ、もう対策も物資も戦力も備える時間も用意するから出来なかったら自分たちの責任でどうぞ、のスタンスだよ、俺は。」


「なるほどなァ。」


「今回の依頼はそれの一端、か?」


「話が逸れても理解度が高くて何より、だよ。」


 俺は2人の反応に片目を瞑り笑みを浮かべ特定の意思を示す、するとポテトをサクサクと小気味よい音を立てながら食べていたカロナが手を上げながら言う。


「我らNo.ズもその依頼、受けてもいいだろうか。とNo.1としての責任感を示しながら聞く。」


 恩返し、無報酬では無いとの確信、そして3人がまだ辿り着いてない依頼内容への当たり、うん、まだまだ子供なんだから、って止めたいけど、これなら逆に失礼になるか。


 あまり無理をしてほしくない、そんな思いを乗せながらカロナを撫で、俺は言う。


「──頼めるか?」


「承知した。」


 微かに笑みを浮かべ頼もしく頷くカロナを撫でる。


「さて、少し遅れたが、焦らさず言うよ、皆には俺が用意する兵器に乗って、ソレの運用を任せたい。」


「ヘェ、そりゃ面白そうだ。」


「えぇ、ワタシは普通に生身でぶ殺したいヨ。」


「大丈夫、乗っててもいっぱい来るから♪」


「うわぁ、白夜のいっぱいはマジでいっぱいだからなぁ……」


 うんざりとした顔のディランは暗殺院を管理してる者達が追手として送って来た軍隊を思い出してるのだろう、あれ? それともアッチかな? んやアレかも……。


「ハッ──ハァ!! 思いある節があり過ぎだろォ!」


「ディランが地獄を経験した者の目をしてるネ」


「レベル上げは嫌だレベル上げは嫌だレベル上げは嫌だレベル上げは嫌だレベル上げは嫌だレベル上げは嫌だレベル上げは嫌だ………」


 あー、ダンジョンに潜る程暇じゃなかったから、ってか潜ったら攻略したくなるから地上でモンスター集めてレベル上げした時か。


 集まったモンスターあんま強くなくて数をとにかく用意したもんなぁ……アレかぁ。


「またやろうな、今度はダンジョンでッ!!」


「お前が監督じゃないならなぁ!!!」



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