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俺が理不尽です  作者: セロリM
足の引っ張り相い・試練を与える迷惑宮

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第四階層”無浄白聖域領”



|˙-˙)) -==≡┌( ┐

 



「う──ん!」


 昼前、俺は頂上に登る前の太陽光を浴びながら背筋を伸ばす、うん気持ちいい。


 眠気や肩凝りなんかとは無縁だがこうした1モーションはなんだか健康的な気分にさせてくれる


「さて、と。娘達も見送ったし、今日もダンジョンに潜るとしますか〜」


 ミヨは昨日と同じく〘伏魔殿(パンデモニウム)〙の皆と奈那と攻略中のダンジョン〘天獄の転園(アラボト)〙へ。

 どうやら中々に歯応えがあるダンジョンらしい、ミヨの事は心配……だけど、奈那が近くに居るしな、最悪ダンジョン殺してでも帰ってくるだろ。

 それに〘天獄の転園〙のモンスターのLvを見て見たけど、最深部までは今のミヨのステータスでもソロで進めそうだしな。


 キサラはおばあちゃんの所、なんでも”武術”を習いたいらしい、……おばあちゃんスパルタだから少し心配、まぁ曾孫のようにキサラを可愛がってるおばあちゃんだから、…いや、可愛がってるからこそ、か?

 気の身体強化なしの”体の技術”だけで、一撃で山を塵にする人だしなぁ、心配。

 分身で陰から見とくか、もしもの時は止めれるように、うん、強くなりたいと言ってもガンギマリの覚悟をする年齢じゃないしなキサラは。


 サラはお師匠様の所、一ヶ月に一度のぶっとうしの修行の日だからな、今日は。

 サラはなんだか、ミヨ、キサラの2人に追いつこうと必死に見境無く師匠にしてるからな、そのせいか最近は器用貧乏ではなく、万能へと進化してる気がする、才能があるとは言え万能に開花するのは早すぎだと思うだが、サラは頑張り屋さんだからなぁ〜、甘える時にはとことん甘えれる娘子だから一番心配はないけど、些細な変化には目を配らなきゃいけない年頃だから油断はせぬようにしよう。


 ……他の嫁さん達についてはノーコメント。 触れるとセンシティブ(オエロイ)話題になりますから……。



「あぁ、母様も気合い入れて納期が迫った作家の如く完成させた事であろうから、いくら縛りをしてても強い汝様でも気を抜いてはダメだぞ。」


 そう目に隈をつくり亜樹は言う


「あ、あぁわかった、わかったから、その帰って寝て来い? 隈ヤバいぞ」


 体もガクガク震えてるし、……いや、その原因を作った俺が言うのもなんだけど、いや客観的に見たら一応俺も被害者なんだけ、ど(苦し紛れの言い訳)


「大丈夫だ、汝様、少し体力と腰がヤバいだけだ、それに、ダンジョンで少し龍共を喰らって回復するから、本当に大丈夫だ、…その、ただ、それまで少し背負ってくれたら嬉しい、のだが。」


「そのくらいならいいんだが、本当に無理してない?」


 一応、手加減はしたけど。


「うむ、汝様の絶妙な手慣れた(・・・・)手加減のお陰でな。」


「手慣れたとか言うなよ……」


「……手慣れてるだろ?」


 んや、まぁ……うん。


「……背負うとか小癪な事言わんでお姫様抱っこでいいか?」


「強引な話題転換だな、……構わないぞ。」


 よし、んじゃ行きますか。


 片手で亜樹の尻を下から支え、走る。


 もう片方の空き手で黒刃を巨剣状態にして、景色をグングン置き去りにし、疾走


 襲い掛かる一階層のワイバーン共を一振で大地ごと消し去り、───第二階層へ。


 おー、あのめちゃくちゃになってた砂漠がもう戻ってる、あ、デカミミズ昨日ぶり、復活したんだなー、んじゃあまた明日!


 巨剣へ魔力を装填し、横凪に剣を払うのと同時に解放する。



 ───放たれた黒い魔力の斬閃が二階層の空に斬滓を残し、蟲地白死龍(ダゼス・ウィルム)を呑み込んだ



 閉じられてる三階層への扉を蹴破り、三階層へ。(この間1分未満)


「おっしゃー! 戻ったぞー! んて此処は壊れたまんまなのか。」


「うむ、この階層の主たる己が居なくなったのでな、母様もどうしようか迷ってどうせ戻しても無駄だと思ったのだろう暫くは放置されると思うぞこの階層は。」


「んじゃ四階層へまでは見新しい物はなさげか。」


「無さげだな。」


 そっかぁー。


「ならちゃっちゃと次の階層へGOだな。」


「なればあっちの方角だと思うぞ」


 そう亜樹が指差す方を見れば金色に輝く鉱石で装飾された大門が、へー、やっぱ階層ごとの門にこってるなぁー。


 てか結構目立つのに意識しなきゃ気が付けないって相当隠匿性能が高いスキル付与されてるのな。


 んじゃおじゃまーしまーすー! おらァ!(豹変) 扉を蹴破れーェ!!























 開けた先に見たのは、黄金色の大地、天蓋を廻る純白の輪、その下を縦横無尽に翼を広げ飛び回る数えるのも馬鹿らしい程の龍、──それも”上位龍”と称される龍の群れ


 その一頭一頭が常人なら刹那の時を待たずに発狂するだろういっそ害になる程の聖なる魔力を纏う


 聖なる龍


 その神聖な存在達を前に白夜と亜樹抱いた感想は──



「うわぁ、眩しっ」


「ふむ、体力回復疲労軽減にはなるか?」



 ───そんなものだった。



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