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俺が理不尽です  作者: セロリM
足の引っ張り相い・試練を与える迷惑宮

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331/380

新たなスキル確認

 



 巻き上げた地面ごと、白夜を丸呑みにした岩の外皮を持つワニのようなモンスターは岩を噛み砕き、咀嚼するように顎を開け閉じを繰り返す。


 ───スパン…ッ。


 咀嚼を繰り返していたワニの顎から頭が半分に”内部”から両断された。


 出て来たのは勿論無傷の白夜。



「あーあ、こう冒険の出発ってもうちょい決まるもんじゃないかねぇ… やっぱ主人公ぽい事は俺には向いてない、ってことか?」


 溜息と共に愚痴を思わずこぼしてしまう

 あ、レベル上がった。


 幾つ上がったかなー? って…え? 【超大晩成型】で取得経験値までは普通だとしても、レベルアップまでの蓄積量(次のレベルアップまで)はとてつもなく多くなってる筈なのに、”13”もレベルアップしたんやが?


 俺、いま何斬った……? 俺は思わず大地に倒れ伏すモンスターを見ながら思った。

 何時もの癖で【鑑定】を発動しようとしたが、あー、鑑定】スキルは今は縛って使えないんだった。

 しかたない、【魔導】で調べるか


【魔導】のスキルは、”全上位魔法属性”が総合された物、だから、こんなことも出来る。


 ──究明魔法《生物解析》



 ”究明魔法”、”研究魔法”の上位スキル、使い方は相手の魔法やスキル、生物の構造や魔道具の解析に使える、下位の【研究魔法】、【究明魔法】はそれよりも、より詳しく、スキル【偽造】の効果を無視でき、そのスキルの使い手よりもそのスキルを知る事も出来る。



 ──【出現階層《2》】:《力のダンジョン》


 ・《生物名》【岩食竜(ロックグラ・ドラゴン)

 ・存在(Lv)【18】:《進化回数+【2】》


 ─【所有スキル】


 ・【銅鉄皮膚Lv4】

 ・【存在気薄(大地限定)Lv4】

 ・【岩鎧Lv9】

 ・【岩砲咆哮Lv8】

 ・【竜の魔素炉Lv1】

 ・【大地遊泳Lv10】


 ─【生物情報】


【力のダンジョン2階層で出現した竜種、その竜種は出現した時から他より大きな巨体であった。

 そのため、その巨体では食べれるモノが限られており、腹を満たす栄養を取る為、岩や鉱石を食べ進化した為、岩に関連した進化をした。

 静かに大地を泳ぎ、その巨体に似合う大口で獲物を噛み砕く奇襲じみた捕食行動を得意としている。


 《進化情報》【大幼竜】▶【石竜(ストーン・ドラゴン)】▶【岩食竜】と進化した。】


 ──



「竜だコレ!? 初っ端からトンデモネェの来たな! 俺じゃない普通の冒険者入って来たら即食い荒らされてたぞ、コレ!」


 思わず式理(うち)の隊員達に偵察なんかさせなくて良かったぁ…、 と思わず胸を撫で下ろす。

 そんな簡単には殺られやしないだろうけど、確実に被害は出てただろうからな…



「まぁ、俺が楽しみたかっただけ、とは言えど結果良しっ!

 んあ、そうだスキル【喰らう実影触】使うか。

 多分【悪食の悪魔】の職業(ジョブ)で手に入ったスキルだと思うんだよなぁっと。」


 スキル発動の為に手を(かざ)そうと思ったが、別に手なんか翳さなくても、発動できるだろ、出来なくても出来るようにし無きゃな。


 と、思い。 魔力を操作する”感覚”でスキル発動と共に実態を持った影を動かす。



「うん、似たような【スキル】を使いまくってただけあって、初めて使うにしては結構やれるな。

 んー職業(ジョブ)経由で手に入れたスキルだから、か?」


 少し感覚が違う感じがするが、ま慣れるだろ。

 ”スキルの扱いに慣れた”俺は影の形をドラゴンの頭に変える、深い理由はない!

 強いて言うならカッコよくね? って感じだ。


 影で形をドラゴンにし、顎を開き、影に魔力を込め、大きく(おお)きくしていく。


 これなら、”地中からでてる上半身だけで”マンションみたいな大きさのコイツ(岩食竜)を喰えるだろ。


 大きくした巨大な影のドラゴンヘッドの顎の部分を裂けるように開けさせ、降下させる。



「ばっくんちょ、ってね。」


 巨大な影のドラゴンが、大地の内部にある岩食竜の巨大な下半身すら喰らっていく。


 ───1秒、それで完食だ。



 ──《”悪食の悪魔”の職業(ジョブ)のLvが2上がりました。》


「お、こんな感じで上がるのか、少しステータス確認してみるか、〘自己情報(ステータス)〙」





 ステータス───


 名前:【式理 白夜】(しきり・しろや)・年齢【17】・性別【男性】

 ・種族:【人間種】

 ・存在(レベル)【14(13up)】

 ●職業:<刀使いLv2(1up)><魔導使いLv2(1up)><スキル使いLv2(1up)><魔王Lv1><付与術士Lv1><暗殺者Lv2(1up)><創作者Lv1><劣等竜Lv2(1up)><悪食の悪魔Lv4(3up)><テイマーLv1>

 ・HP14000

 ・MP(魔力総量) :140000/140000


 ・気:140000

 《装備効果ありの【気】の数値》:140000

 ・力:70000

 《装備効果ありの【力】の数値》:70000

 ・防:56000

 《装備効果ありの【防】の数値》:56000

 ・器:140000

 《装備効果ありの【器】の数値》:140000

 ・知:126000

 《装備効果ありの【知】の数値》:126000

 ・速:126000

 《装備効果ありの【速】の数値》:126000

 ・運:10000【|固定《装備による変動のみ可能》】

 《装備効果ありの【運】の数値》:10000


 ─【所有スキルの一覧】


 ・【刀術Lv25】

 ・【魔導Lv15】

 ・【即動Lv10】

 ・【スキル使いLv11(1up)】

 ・【魔王Lv10】

 ・【付与魔導Lv10】

 ・【暗殺術Lv10】

 ・【領域気断絶術Lv10】

 ・【領域気探知術Lv10】

 ・【道具作成術Lv10】

 ・【身体強化・〖魔力・気・神気〗Lv10】

 ・【劣竜変化Lv6(1up)】

 ↳【劣竜変化・【岩食竜(NEW)】】

 ・【喰らう実影(じつえい)触Lv7(2up)】

 ・【手懐ける(テイム)Lv5】

 ・【竜喰らいLv1】


 ─【所有エクストラスキルの一覧】


 ・【神災(しんさい)

 ・【超大晩成型】

 ・【強くてNEWGAME(ニューゲーム)!!】

 ・【歩く教会(ダー○神殿)

 ・【職業(ジョブ)枠固定化】

 ・【新世界法則追加(ジョブLv進化制度)


 ─【所有称号の一覧】〔:【強くてNEW GAME!!】:【縛りプレイ】:【目指すは最強無敗無敵を超えたナニか。】:【レアエンカウント(NEW)】〕


 ─【現在装備してる装備一覧】


【〈白夜之刀〘黒刃(クロハ)〙〉(──能力全制限中)

【〈|ファション雑誌のオシャレ服《唾液と砂に塗れ》〉《無し》】

【〈世界石の指輪(黒)〉《強制召喚》】

【〈運動シューズ〉《無し》】

【〈小型魔法ポーチ〉《付与魔法:無限倉庫(アイテムボックス)》】


 ────────




「おお、前のステータスより分かりやすくなってる、智核と明華の調整のお陰か、助かる。」


 ──《イエス、なら帰って来たらご褒美を所望します。》

 ──《ああ、姉上に同意だ、頼むぞ我が愛しの君。

 まさか母様の無理に詰め込み続ける”超越の理”の管理と調整がこんなにも大変だとは……》

 ──《泣き言をいわないのです、次はそちらの─》



 世界の声(システム告知)で返答を返すんじゃねぇ、と言いたいが、大変そうだな、帰ったら存分に構い倒し癒し尽くそうか。



 それはそれとして、今回の冒険目的の一つ【色々なスキル】を使ってみる、をやる為に


一先(ひとま)ず、気になる【スキル】コレだな、使ってみるか。


 ──【劣竜変化(れつりゅうへんげ)】【右腕】」


【スキル】を発動した瞬間、──バチッン! と黒蒼色の微力な雷と共に、俺の腕が”黒い鋭利な鱗の生えた竜の爪を持つ”異形の腕と化した。


「へぇ…!」



 厨二的なカッコ良さを持つ異形の腕に思わず漏れる歓喜の声が出てしまった。


「これは……良いね、発動から変化までの隙が少ない、【全身変化】とも成れば違うかもだけど、”一部分”の瞬間的な攻撃力アップと防御力なら相当使い物になるな。」


 さて、【全身変化】は後のお楽しみとして、今はこの腕から更に、


「──【追加・岩食竜】」


 おそらく【悪食の悪魔】で”岩食竜を喰った”事で追加された、変化先、言うなれば【モード】かな?

 その変化先を発動させてみる。



「うおっと。」


 発動させた瞬間、俺の重心が少し右腕の方にズレる、んて結構重いぞ!? 今の俺のステータスで!


 右腕を見ると、そこには先程よりもより、凶悪(きわま)る竜の腕が、”黒い鱗はもはや歪な大槍のように、腕の大きさは上腕(じょうわん)から下が歪だが綺麗な巨大な竜の手に、爪はゴツゴツとした岩感の大爪”触れただけでその大爪はどんな頑強なモノでも両断、または引き裂くだろうことが想像できる。



「いいねぇ、攻撃と防御の瞬間火力が上がった感じがする、でも敢えて欠点を上げるなら振り回し辛いことくらいか。」


 竜の右腕化した手をぐうぱーぐうぱー、してみる。



「うん、使えない事もねぇな、……いや、甘えた事言ってんな、使いこなせ。───少し慣らすか。」



 大空や山が広がる自然の大地の中で、白夜は竜のように瞳孔をスリッド状にし、歓迎の笑みを浮かべる


 群れるように飛ぶ鳥のような羽を持つモンスターへと。



「──ちょうど向こうから来たしな」


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