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俺が理不尽です  作者: セロリM
ダンジョン問題
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帰りの挨拶周り

 



 さて、この里の復興? てか開拓? もそろそろ終わりだな、魔法の技術、書物のある図書館の設置。

 農業技術もやりたい、って人に一通り教え終えた、狩りに関しては武具類がしっかりすれば言うことなし、そして武具に関しては鍛冶が里で出来るようになった。

 医学、病気とかに関しても魔法でどうにでもなってしまう、ポーション作りも習得して教えたし、後は料理、子供達の為に遊びなど、もこれは後で大丈夫か、そうなれば。



「一旦完了、って言ってもいいかな?」


「イエス、一旦どころ完了でいいと思います。」


「うむ、少々やりすぎでは、と思うくらいにはな。」


 にひひ、好きでやってるからいーんだよ。



「シロヤ様、この度は私達の里を、ありがとうございます……! このご恩はどうお返ししても返しきれず、しかし、必ず…必ず…! 私の生涯を持って、必ず返し続けていきますッ!!」


「おもいおもい、覚悟がおもい、

 ───けど、ああ受け取るよ、その覚悟。手伝って欲しいことも出てくるし。」


「……! 感謝します、このゲネラ・グローリー、生涯をシロヤ様の手足として──」


「──ああ、わかった、だがまずはこの里を安定させろ、それが俺の願いだ。」


「…必ず。」


「よし、なら俺らは里の人達に挨拶して、帰るよ、また商人シロヤとして月一でくるけどな。」


「感謝します。」


 あ、そうだ。



「ほれ。」


 俺は光の玉をグローリーさんに投げる、その光の玉はグローリーさんに解けるように入り込んだ、よし成功だな。



「シロヤ様…これは……?」


【念話のスキル】だよ。



「シロヤ様の声が、私の中で響く……? この感覚は信託に似ている……やはり。」


「やはりじゃねぇよ、ただのスキルだって、それでいつでも連絡くれ、俺も頼み事ある時はそれで連絡するから。」


「かしこまりました。」


 うん、さて挨拶周りに行くか。最初はガイナスさん家でいいか。















「てことで、来ました。」


「おぬし、来る時も帰るのも急だな、しかしそう、か帰るのか。」


「大分居着いちゃったしね~、帰るよそろそろ。」


「おぬしならこの里に居てくれて、てか居てくれる方がいいんだがな、いっそのこと長のやんちゃ(カリナ)でも嫁に取らんか?」


 その話しは耳にタコが出来るほど聞いたから、そして断ってるから。



「うぅむ、あのやんちゃ娘共を一辺に見れるおぬしならと思っただがなぁ、やはり胸がゼロだからか?」


「怒られろ。」


「ふははっ冗談だ、しかし、永久の別れ、って訳じゃ無いんだろ?」


「まぁね、月一で顔をだすよ、」


「そうかそうか、ばか息子とレイナ嬢、孫の所にはもう?」


「うん、ここに来る途中であったからね、その時ついでに挨拶してきたよ。」


「ふむ、なぁ厚かましいと、申し訳なく思うのだが──」


「──大丈夫、それも考えてるから、本人達次第ではあるけど、ね?」


「……そうか、なら儂は、安心だ。」


「しかし、ふふっ、さすが【お節介焼きのガイナス】さんだね、異名に尽きないお節介、てかお人好しぶりだ。」


「…たく、こんなじじいをいじってなにが楽しいだか。」



 こうして、ガイナスさんに挨拶は済ませた。










 お、いたいた。


 俺は今、里に作った公園に来ていた、ここには里の女子達に挨拶している智核と明華がいる、仲良かったからな。



「いいですか、男を篭絡するには──」


「うむ、そんな時は──」


 よし、話の内容的に、入ったら良からぬことになるな、俺の直感がそう言ってる、遠巻きの男性衆に混じり退避する。



「お邪魔しま~す。」


「おや、先生も逃げてきたのか。」


「あはは、ボクも怖いから逃げてきちゃった。」


 おや、ラプシスさんにミスケルさん。



「巻き込まれたら確実に実演の実体にされますからね。」


 モテる二人もそんな感じかな? 大人の魅力を持ち合わせながらも気安く喋りやすい、そして男としての魅力も混じるミスケルさん、

 物知りで、物静かなりに、相手の話を良く聞く聞き上手、おじ様系統のラプシスさん。


 相談室みたいになってるあそこでもちらほら二人の名前が聞こえて来るしな。



「あ、お二人方、鍛冶所にはもう行きましたけど、お二人はいなかったので、いまここで、俺らそろそろ帰りますね。」


「そうか、寂しくなる。」


「だね、また来ておくれよ?」


「それはもちろん、」


「あ、ソーラ親方にももう?」


 ソーラちゃんはあそこ鍛冶所で腕を上げすぎて、今じゃ里ではソーラ親方と呼ばれてる。



「そうですね、相変わらず一言でしたが、挨拶してきましたよ。」


「む、無事だったのか?」


「え”無事……て? 普通に帰りますの挨拶にそんな無事な事心配されます?」


 なんか、あったか? いや特に変わりなくだったが………

 ライネスさんもメイベルさんも、普通だったしなぁ……?



「あはは、これは無口が悪い方に行ったなぁ。」


「今頃機能停止しているぞ。」


「二人が居るから大丈夫でしょ、これを機に無口一言を治せばいいんだよ。」


「そうだ、な。」


 無口、一言。ソーラちゃんがなんかあったのか? いや、いつも通り健康元気無口のソーラちゃんだったけど。挨拶の時も『…………そう。』の一言だったし。

 まぁ、また来たら確認すればいいか。


 んて。



「お二方、なんか女子衆、こっちに来てません……?」


「先生逃げるよ。」


「巻き込まれたら瀕死では済まないだろう。」


 里、三周は逃げた。













 さて、最後は一番お世話になった娘っこ三人の家だな。





ゲネラ・グローリー:”隠れ地の里”の長


ガイナス:里の元戦士長、現戦士長の父にあたる人、初登場【救って、救う手段を増やす】にて。


ラプシス:”隠れ地の里”鍛冶所所属、おじ様。初登場【里の初めての】にて。


ミスケル:“隠れ地の里“鍛冶所所属、ショタおじ。初登場【里の初めての】にて。


ゲネラ・グローリーの娘:カリナ。初登場【閑話 動き出すダンジョン内事情】にて。

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