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登場人物が分かりにくいとご指摘を頂きました。少しずつ投稿済みを読み直しつつ口調を統一して読みやすいように直してみます。

感想、ブクマありがとうございますm(__)m


王の間から所変わって派手過ぎず広すぎず、だからといって狭かったり質素というわけでもない落ち着く部屋に通されました。


この部屋に入ったのは私の他にはキースさん-召喚された後に会った唯一の常識人のはず。何故"はず"が付くかと言いますと先程王の間で零さんでは無いと言ったのに自分達の失敗を隠すために私に零さんの振りをさせたからーだけです

入るときにドアを開けさせるとかもてなす気無いですね…

ですが得体の知れない人間なんて普通はもてなしませんよね…


とりあえずは現時点での疑問点を聴いていきましょうか。そうしなければ纏まりませんし流されそうです。


お互いがこの部屋に入ってから無言で居たため流石に居心地は悪い。


「すいません、キースさん」


「…キースでいい、その顔でさんは…気持ちわりぃ」

何かを思い出すかの様に遠い目になりながら顔を顰める。

そんなに嫌なんでしょうか…


「…では、聴きたい事があるのですが」


「…答えられる範囲ならいいぞ」


そう言って口の端を釣り上げると悪人の様だった。元からイケメン、とはいい難いのだか


「…では、一つ目、零さんとは誰ですか?」


全ての嘘を見抜けるように、じっとキースの目を見る。キースは少し悩む素振りをしてから先程と変わらないニヤリとした悪人面で凛を見返す。


「零はこの国の王だ。っても元は只の旅人だったのが戦に巻き込まれてこの国…元は村に住み着いて周りを纏めあげたたまたま才が目覚めた奴、だな」


思ったよりも大物が出ましたね…

どうやったらそんな人と間違えるんでしょう


「それはその髪色と瞳だ。この国…少なくとも俺の知ってる限りじゃその黒髪黒瞳は居ないからそれだろ」


はぁ…日本人なら当たり前の事が人違いに繋がったのですね…………?


「…あの、」


「あ?」


「声に出てました、か?」


「ん?おぅバッチリな!」


……………。

思わず絶句してしまいました。

そんな事を自分がしてしまうとは…

いえ、気にするのは辞めましょう

頭を振って気を取り直す。


「二つ目は私をどうするつもりですか?」


「…知りたいか?」


知りたいも何もこれ次第でこれからの行動が変わるんですから知る必要があるに決まってます。




キースはニヤリと笑うことはやめないがその目の奥は決して笑っていなかった。

寧ろ獲物を逃がさないように見つめる肉食獣の様だった。



「お前には零の代わりになってもらう」

「お断りします」


凛は聞いてから返事まで1秒も掛かっていないのではないかと思われる速さで断た。

理由は単純。

ついさっき王と聞かされた人物の代わりなど自分に務まるはずはない、と誰でも思うだろう。


一国の王?そんな人の代わりなんてできるわけがないじゃないですか。


「あーまぁ気持ちは分かるけどよ〜とりあえず話を聞くだけ聞いてくれねぇか?」


即答で断られたのが癪に障ったのか悪人面の口元は軽く引き攣っていた。

もう悪人面より子供に手を焼く親の様だ。


「聞くだけですよ。受けるつもりはありません」


「…今この国は他国に侵略されかけている。さっき言ったろ?この国は元々は村だった。今だって他国には及ばない小国だ。見向きもされない程度にはな。だがそれはこの5年の間に変わっちまった。平たく言やぁ豊かになり過ぎた。そのせいで他国が物資を寄越せってきたんだが…ま、その辺はまた後で、だな。ここまでは分かるな?」


確認を取られたので頷く。

小国が豊かになってるから大国が取り込もうとしている、というところでしょうか



「話し合いならば俺達だって考えるさ、だがな。あいつらは武力で俺達を捩じ伏せようとしてきやがる。武力でくる奴らには武力しなねぇ。だが、元々武闘派が多いとはいえ連戦続けてもう5年だ。しかも最近は只の戦争になってやがる。それをもう俺達だけでは止められない。出来るとしたら零くらいだからな。…その零も行方不明で召喚は失敗。となればあとは代わりを見繕うしかねえ」


「それで、さっきの…ですか」


他力本願だかね、とキースは首を竦めた。

凛はそっと目を伏せていた。


なにか…はっきりと断れる理由はないでしょうか…


争い…戦争…武力……止める?


思考が纏まらない。


きっと少しの時間に沢山の事を経験したせいだろう。睡魔まで襲ってきているなかで打開策など出るわけもない。


もう…死なないならやってもいいんですけどね……


投げやりになりそんなことを呑気に考えていたら-


「やってくれるか!あーこれで終わるぞ〜」


一気に緊張感を無くすそんな声が聞こえてきた。



もしかして、また声に出てました…?



凛は嫌な予感を感じていた。





ありがとうございました♪(´∇`)

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